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席替えをして私の右斜め前の席になんとあの、ジャッカル桑原くんがいる。ジャッカルくんといえば部員が個性的で風紀委員長の真田弦一郎くん怖いことで有名なテニス部のレギュラーだ。彼自信も「四つの肺を持つ男」なんて異名を持つ超人らしい。

「なまえ、なんでそんなにジャッカルくんのこと見てんの?」
「べ、別に」
「あ!分かったもしかして〜?」
「違うから!そんなんじゃないから!」

予鈴が鳴り、茶化す友人を席に戻るように促して再びジャッカルくんに視線を戻す。本当に好きとかそんなことで彼を見ているんじゃない。私はただ、彼の、

「じゃあ次の問題はみょうじー……みょうじ?」
「頭が」
「……頭?」

あまりにも、見事で。

その後先生と友人にはこっぴどく叱られたけど、悪気は無かったことを一生懸命に伝えて謝るとジャッカルは笑って許してくれた。ついでに頭を触らせてくれた。なんだかちょっぴりドキドキした。

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