「くまさんくまさん、手を貸してください」
「……こうか?」
「そうです!わー、やっぱり肉球ぷにぷに!」
いきなり手を握られたかと思えばなまえがぷにぷにぷに、と手のひらを揉みだした。どうやら彼女はニキュニキュの実を食べてから現れた手のひらの肉球が気に入ったらしい。一向に離そうとしない。
「なまえ、そろそろ」
「もうちょっとだけ、」
ぷにぷにぷにぷに。重なる手から伝わるなまえの体温が酷く高い。熱でもあるのではないかと言えばなまえは、そんなことないですと頬を膨らませた。
「くまさん、このままじゃ……だめですか?」
唐突に持ち出された提案に、何のことか分からず次の言葉を待つ。その間も、ぷにぷにぷにと手は休まらない。
「このまま、手をつないでちゃだめですか?」
きゅ、となまえの小さな手のひらが私の手を握った。そういうことなら素直にそう言えば良い。もしかしたらこれは、彼女なりの照れ隠しだったのだろうか。
「……なまえと手を繋ぐのは、嫌いじゃない」
「やった!ありがとうございます!」
嬉しそうに笑ったなまえは最後に、ぷにと手を握った。
悪くない
肉球があるのも。
「……こうか?」
「そうです!わー、やっぱり肉球ぷにぷに!」
いきなり手を握られたかと思えばなまえがぷにぷにぷに、と手のひらを揉みだした。どうやら彼女はニキュニキュの実を食べてから現れた手のひらの肉球が気に入ったらしい。一向に離そうとしない。
「なまえ、そろそろ」
「もうちょっとだけ、」
ぷにぷにぷにぷに。重なる手から伝わるなまえの体温が酷く高い。熱でもあるのではないかと言えばなまえは、そんなことないですと頬を膨らませた。
「くまさん、このままじゃ……だめですか?」
唐突に持ち出された提案に、何のことか分からず次の言葉を待つ。その間も、ぷにぷにぷにと手は休まらない。
「このまま、手をつないでちゃだめですか?」
きゅ、となまえの小さな手のひらが私の手を握った。そういうことなら素直にそう言えば良い。もしかしたらこれは、彼女なりの照れ隠しだったのだろうか。
「……なまえと手を繋ぐのは、嫌いじゃない」
「やった!ありがとうございます!」
嬉しそうに笑ったなまえは最後に、ぷにと手を握った。
悪くない
肉球があるのも。