日常小ネタ | ナノ



清水くんと大瀬さん

【清水くんと大瀬さん】


(たかいせ清水大瀬がなかよぴ世界線)
(学食にて)


「あ、大瀬さんお疲れ様です」
「おー。今日めっちゃ混んでんな、席全然空いてねえの」
「あ、よかったらここ座りますか?」
「え、まじか助かる!」
「はい、どうぞどうぞ」
「おじゃましまーす」


「清水くん最近どうよ?」
「……俺、ちょっと困ってることがあって」
「お、どしたどした。深刻系?」
「いや全然大したことじゃないです。……伊勢が」
「伊勢? あいつがどーかした?」
「あいつすげー酒癖悪いじゃないすか」
「あーうん。結構めんどくせぇよな。俺が言えることじゃねぇけど!」
「酔っ払うとわけわかんなくなるじゃないですが、それで最近、酔ったあいつに高岡さんと間違えられることが多くて困ってるんですよね……」
「マジ!? 清水くんと高岡? 似ても似つかねぇじゃん!」
「俺もどうしたら間違えられるのか全然分かんないんすけど……。なんかマジで見間違えてんのか、すげーベタベタしてくるんですよ」
「うっわーなにそれ! 超面白ぇじゃん!」
「くっついてきたり首に手ぇ回してきたりして、ひどいときは『好きです』とか言われるんですよ」
「うははは! やっべーそのシーン見てえー! ムービー撮って高岡に送りつけてえ」
「あ、一回高岡さんの前でその状態になってたこともあるんですよ」
「マジ? 高岡ガチギレしてなかった? あいつ伊勢のことだとマジでシャレ通じねえじゃん」
「それが、めちゃくちゃ優しかったんですよ」
「嘘だろ予想外だわ!」
「俺もびっくりしましたね……『迷惑かけてごめんな』って謝られて、そのまま伊勢を抱えて帰ってました」
「へー。『俺の伊勢ちゃんに触ってんじゃねえよ!』とか言うんかと思った」
「正直俺も覚悟してたんですけど、伊勢と違ってすげーしっかりした人ですよね……良識的っていうか……」


「あ、伊勢」
「あ、清水じゃん。大瀬さんも。ねー座るとこないんだけどここ座っていい?」
「うわ、噂してたら出た……」
「なんだよ俺の噂話すんじゃねーよ。あ、そういやさっき清水が『良識的』とか言ってたの聞こえてきたわ」
「お前のことじゃねーわ!」
「うわ、なにそんなキレてんの?」
「お前のせいだわ!」
「はー?」
「うははは!」



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