Halloween-1 [ 37/50 ]

「おうハルア、また可愛らしい黒ずきんだな。ブルーノが作ったのか?」

「アイスバーグさん!こんにちは」

「ンマー!今日はどこに行ってもたかられるから、すっかり甘い匂いが移っちまったな」

「それはそうですよ。アイスバーグさんにお菓子がもらえるなんて、皆さんどこへでも追い駆けて行くでしょうからね」

「参った参った、悪い気はしねえから困ったもんだ」

「ふふふ、お疲れ様です。
あ、ぼくが作ったお菓子なんですが、これ良かったらどうぞ!」

「ハルアなら自分で作ってるだろうとは思ってたが、まさかそっちから貰えるとはな!
しかしありがたく貰いたいところだが、そうすると悪戯ができねえってのも惜しいな」

「?」

「ハルア、目閉じてあーん」

「???…む!」

もぐもぐランタンキャンディ



「あらハルア、ブルーノが随分頑張ったみたいね」

「こんにちはカリファさん。お菓子なんですけど、良かったらどうぞ!」

「私にくれるの?仮装をしているのにお菓子をくれるなんて、きっとハルアだけね。ありがたくいただくわ」

「…なんだかお疲れのようですが、何かありましたか…?」

「お菓子をねだるのは、なにも子供だけじゃないのよ」

「?」

「子供たちの対処だけでも手がいっぱいなのに、ルルやタイルストンまでふざけ始めて…。全くもってセクハラだわ」

「あははは!ならぼくも後でルルさんやタイルストンさんに渡しに行ってみますね」

「甘やかしちゃダメよ。でも正直助かるわ…。私からもお礼に」

「むぐ!」

もぐもぐ黒猫チョコレート



「アウ!またえらくめかしこんでるじゃねーか、ハルア!」

「わわ!こんにちはフランキーさん!」

「今日は裏街の方も騒いでるからな。俺様の一張羅もハロウィンカラーさ」

「さ、寒くありませんか?風もかなり冷たくなってきましたが…」

「ノープロブレム!むしろ、コーラがよく冷えて良い季節だぜ!」

「むむむ、コーラじゃなくて申し訳無いんですが、ぼくの作ったお菓子、良かったら…」

「お前、まさかわざわざ俺にか!?くうううううつくづく良い弟分を持ったぜ俺はよおおおお!!」

「あ、これはたくさん作って皆さんに…」

「聞いてください、ハロウィンホットハート!(ジャカジャカ)」

「フ、フランキーさーん?」

きらきらフランケンティアドロップ



「ハルア−?おぬし何か言い忘れておることはないかー?」

「???」

「(完全に『Trick or treat』忘れておる…)」

「そうだ、さっき渡せなかったんですが、良かったらこれ」

「おお!ハルアが作ったんじゃな?デコレーションからラッピングまで可愛らしいのう」

「ところで、言い忘れていることって…?」

「そうじゃなー、こう、今日のためのセリフと言うか」

「今日のための…あ!」

「お!」

「ハッピーハロウィンですカクさん!」

「ちが、いや間違っておらん!でも違う!しかし可愛いなおぬしこの!!」

「むぎゅ!」

もぐもぐお月様プディング



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