赤青 [ 1/94 ]

「えーとねー、エース隊長はオレンジ色。
 オヤジはもちろん白色!」
「オヤジの白はともかく、俺オレンジかー?」
「テンガロハットと、あと炎の色だよ」
「あーなるほどな」

「・・・何してんだよい、お前らは」

船のはしっこで、我らが末っ子コンビが何やら真剣に話し合ってると思ったら。
お前ら、そりゃあもしかして。

「マルコ隊長は青色!!」

ああ、やっぱりテーマカラーか・・・。

「何をくだらないこと言ってんだよい。
特にチアキ、今日の鍛錬はもう済んだのかよい?」
まさか、さぼってなんか・・・いねえだろうねい?
声を少しばかり低くしてやれば、いえいえいえ!!と首を振る。(おいおい、残像が見えるよい)

「ちゃんとサッチさんに見てもらって済ませました!今日も頑張りました!」
「そうだぞマルコ、こいつ結構強くなってんだぜ?」
「ねー」「なー」

首を傾げて笑いあう二人。
くそう、可愛いよい。(エース除外)
そうかい、と頭を撫でれば、うっへっへっへ、と笑う。
いやそこはもうちょっと可愛く笑って欲しい。

「なあ、ところでチアキは何色だ?」
「え、ぼく?ぼくはねえ・・・」

こいつならこう・・・ピンクとか、は女っぽいかねい。
それならオヤジと同じ白だろうか。こいつのシャツの色のような純白。

「ぼくはねえ、マルコ隊長色!」

「マルコ色?青か?」

「違うよ、マルコ隊長色!

だあって、いっつも考えてるもんね!」


真っ赤になった青い鳥


なんだかもうわけが分からなくなって、とりあえず拳骨を落としておいた。
「うわああああんごめんなさいもう生意気言いません!!」
「よっし、じゃあ俺のオレンジにしとくか!」
「やめろよい!!」



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