涼宮の直感



「おい、ハルヒコ」

「ん?」


今俺は相当緊張しているのだがこれはなんなんだ?教室になにかいるのか?キョン子を視界に入れつつ教室を見渡してみる。


「何チラチラしているんだ…」

怪訝な顔をして俺を見るキョン子


「いや、宇宙人がいる気配がしてな!」


気配なんてするか馬鹿。そういえば有紀が珍しくいない

「おい」

「!
な、なんだよ」

「本当にどうしたの、具合でも悪いのか?それでも頭が悪いのか?」


「………」


俺は彼女の目を直視できなくて、夕日に当たってきれいに輝く長い髪に目をやった


「元気がないぞハルヒコ。熱があるんじゃないのか?」


クソッ、なんだか今日は駄目だ。歯切れの悪さが最悪だ!というのもおまえが悪いんだよ!なんなんだよ、心配な顔してきやがって!

そんなことを考えていると、心配したキョン子の伸びた手が俺の額をに触れた


息が止まった


頭の後ろがカーッと熱くなると同時に腹が冷えた気がした。おかしな感じ。それでいて心は満たされている。病気ではない、よなこれは


「熱はないってうわっ!おまえ真っ赤だぞ!私なにかした!?」


したよ
おまえは俺にさわった


「………手を離してくれないか?」


俺が、やけどしてしまう


「え、ご、ごめん……」


「ちょっと気分が悪いのでトイレに行ってくる。その後は、病人をいたわってお前は俺の家までついてこい。今日の活動は終わりだ」



いっきにまくしたてて俺は廊下を走った。




わかっている

理由はわかっている

ただ、初めてなんだ





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