電車
朝のラッシュはやはりきつい。ハルヒコと私は電車通学で朝はものすごく大変だ。ヤる時と電車どっちがきついかと聞いてきたときがあったな。その時は1週間、メールも電話もすべてを無視した、ってそういうことじゃないんだよ、そういう事じゃあ。
学生のカップルがいた。彼女が彼氏にものすごく不満げだ。フムフム、どうやらあまりの混み具合に耐えきれないらしい。
いやいやいや、朝の、ラッシュですよ。ラッシュは混むからラッシュであって混まなかったら普通の電車ですけどお嬢さん!!!!!!!!っておい!そこイチャイチャしない!あぁ、満員電車では……まあ満員電車でなくても迷惑なんですがね。
まいってる。私はなかなか参ってる。この場から逃げ出したい早く学校に行きたいこの場から逃げ出したい。いや、まぁかく言う私もハルヒコの腕がガッチリと、それはもうガッチリと体に巻きついて……いやいやいやいやなんで巻きついてんの!!??え、なんで?優しい彼氏がかわいい彼女をこう守る、いや、包容。うん、包容してくれるような微笑ましい格好ではないよな。
「涼宮君、一つよろしいだろうか」
「なんだ、キョン子」
「腕が、だな」
「ん」
「絡みついている」
「おう」
「邪魔なんだが」
「なんで」
…………フー 涼宮君涼宮君邪魔だし熱いしどうにもこうにも耐えられんのだが主に私が!私の心臓が!なんかハズい!非常にハズい!
「恥ずかしいんだが、その、熱いしなんていうかまぁ、その…近い、顔が近いぞハルヒコ」
「悪いか?俺はおまえに近づきたい」
あああああああああそういうことなんでいいかなぁああ????????ほらみろ、カップルがこっちをみてきた!!!!!あーあーあーおまえのせいだ
「ああもうハルヒコなんて嫌いだ!」
「どうした馬鹿キョン子」