小説 のコピー | ナノ




「なんか…蔵って王子様みたいやな!」


ある日突然言われた言葉。俺は飲んでたジュースを吹き出した。


「なんや、いきなり…」
「なんとなくそう思っただけやって」


ホンマ、いきなり訳わからんこと言い出すからコイツは飽きない。せやけど、王子様…か。


「なんでそう思ったん?」
「えーと、爽やかで、カッコ良いし、頭もウチより良いし」


指で数えながら次々と俺のことを誉める#name1#…。だんだん恥ずかしくなってきたから無理矢理止めた。


「もう言わんでええから」
「えーなんで?もっとたくさんあるんやで?」
「俺が恥ずかしいんや」


そう言うと、#name1#は目を丸くして固まった。


「蔵、恥ずかしいん?」
「せや、めっちゃハズい」
「…あはは、ホンマ、蔵の顔真っ赤や」


俺を指さして笑う#name1#に少しだけムッとなった。だから#name1#の手を取って俺の唇を#name1#の唇にくっつけた。


「…んっ?!」
「ごちそうさん」
「なっ…えっ!」


#name1#は驚いて口をパクパクさせてる。オマケに顔も真っ赤、さっきのやり返しや。


キミにドキドキ


(好きな子に誉められたら、誰だって照れるんや)