2016/01/02 17:45

心底から沸き上がる歪んだ情と、下腹部を断続的に襲う波に煽られて、サスケは体に力をいれた。
さっきまで吸い付いてきていた肉壁は一気に狭くなり今はついに弛緩している。
出来るだけ奥へ奥へと出したのにも関わらず、引き抜くと白濁はどろりと流れてきた。
この時が一番優越を感じる。
こいつは己のものであるというのを実感できる。
出てきたそれを指で掬いとり、もう一度戻すように挿入した。
未だ余韻が続いていているらしく、たまにきゅっとしまるのが堪らなく愛おしく感じる。


「……ん、ぅっ」

「まだ感じるか。淫乱」


ここまで開発した自分を本当に褒めてやりたい。
くちゅくちゅと出入りをする指に逐一反応して、先程果てたばかりだというのに吸い付こうとしてくる肉壁。
感じっぱなしのサクラは、もう無理だと絞り出したような声で訴えながら、サスケの腕を制する。

そういえばもう愛を求めて二時間弱。三回くらいになるだろうか。
もう二人の体は汗で張り付き、体液に塗れているというのにまだ足りない。
回数を重ねるにつれてサクラは焦点が曖昧になって、体を揺さぶられても何をされているか分からなくなっているようだった。


「わかるか?俺が」

「ぁ、すけ……く……」

「そうだ」


呂律の回らない舌足らずな声。
誰に抱かれているかを記憶に、脳味噌に、体に刷り込ませる。
毎日のように耳元で愛を囁き、そしてサクラ、お前もサスケを愛しているのだと何度も吹き込んだ。
初めは手枷を外そうと藻掻き、手首が赤く擦れてしまっていたが今はもうすっかり治っていて手枷もない。


「サクラ。愛してる」

「私も、サスケくん……」


腕を回してくるサクラ。
この調子ならそろそろ外に出してやるのもいいかもな。






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