「さて、これからをどうすべきか考えましょうか」
今日の勤務を無事に終え、今の時間は報告書を書く時間―――なのだがそうも言っていられない。この3人方の今後の身の振り方を考えなければいけない為残業覚悟で私達はソファーに座って向き合っていた。
「今後とも部屋に引きこもってて下さいってのはあんまりですからねぇ」
「流石にねー」
「さっさと帰れればイイですガ多分無理デショウ」
「身を寄せる場所を探さないといけないですがトレーナーカード使えますかね?」
「どれどれ…これは、ちょっと無理かもしれません」
「ウーン困ったナ」
マティーさんが出したカードにははっきりと『ユノーヴァ』の文字。聞いた事も無い国名からの人間をポケモンセンターやホテルは泊めさせてくれるのだろうか。…下手すればジュンサーさん呼ばれるな。
「ノボリさんとクダリさんが宜しいのならば案はありますけど」
「………ノボリ、どうする?」
「流石に非道な真似は出来ませんし、場合が場合です」
「ですよねぇ…」
3人で顔を見合わせて頷く。インゴさん、エメットさん、マティーさんに向き合って話す。少々狭くなるが暫くの間住居を提供する事が出来る。ただし私の家であるという事を。面倒もあるがそれでも良いならば来るかどうかを聞いた。返事は全員イエスで、とても喜んでいた。
「何から何まで本当にありがとうございます」
「イヤー助かっタ!」
「申し訳ありません、皆サン」
「いえいえ」
流石にサブウェイでは働かせる事は出来ないが、挑戦者としてならば来れるので是非。と言っておくのも忘れずに。
あしたを生きるおまじない
(ひとつすすむ)