二万だ+ | ナノ






▼ 僕の戦いはこれからです




僕達が初めてポケモンを貰い、色々な事があったあの旅から数年。

[ジムリーダーになったんだって?おめでとう!ベルちゃんも博士の職に就いたって聞いたんだけど…]
「ありがとうございます。あのベルが博士になるなんて今でも実感が沸かなくて」
[そういう物だよ。あー若いっていいなぁ]
「何言ってるんですか。そういうノッテさんだって」
[ノッテ何やってんのー?]
[ノッテ何しているんです?]
[げっ厄介な2人に見付かった…何でもないノボリ!クダっ勝手に私のヒウンアイス食べないで!ごめんまた今度皆に会いに行くからトウコちゃんトウヤくんその他もろもろによろしく!]
「はい…ふぅ」

数年経って色々な事が変わっていった。僕はジムリーダーになり、ベルはアララギ博士の助手に。ノッテさんは相変わらず地下でサブウェイマスターの2人に追いかけられているそうだ。トウヤにトウコ、それにNは話すと長いからまた今度にしよう。そしてああああは…分からない。久々に洞窟に行くと、そこはもぬけの殻だった。おびただしい数のフィギュアも、カップ麺のストックも、いつも自堕落に寝転がっていたああああの姿も。まるで最初から居なかった様に、何も残っていなかった。

「………」

全く行動パターンが掴めない奴だから今どこで何をしてるか分からないし、知りたくもない。でも。

「どこに行くか位連絡しろよ…!」
「悪ィ悪ィ、ライブキャスターにコーラ零しちまってぶっ壊したんだわー」
「ならちゃんと一声かけ、て…」
「久し振りだなァチェレン」
「え、ああああ?」
「遂に目がイカれたのか…チャームポイントってか本体のメガネはどこ消えたんだよ!?メガネがないチェレンなんてただのチェレーンだ!!」
「メガネはベルに取られた、それに僕はチェレーンじゃなくてチェレンだ!僕のメガネよりお前その格好は?」
「男体化してみましたァーてへぺろ」
「てへぺろ言うな可愛くない」

居なくなったと思ったああああ。本当に心配損じゃないか!それに何なんだその格好…ただ髪短くしただけにしか僕には見えない。

「どうせ男装だろ?コスプレとか言ってさ」
「胸も必死に潰したんだぜ凄いだろ!いやァコスプレやっててありきの技だろ?」
「お前潰す程胸あった?」
「ほォー良い度胸じゃねぇかチェレンくゥーん?」
「現実と向き合えよ。それよりああああ、お前チャンピオンリーグの家はどうした?」
「リアルとかマジで無理だから。まァ色々あってな。それよりさ、」

久し振りの皮肉と嫌みと軽口を叩き、ああああは振り返って笑った。…笑った?ほくそ笑んだでもなくにやけたでもなく?

「ジムリーダーになったんだって?良かったじゃねェか。おめでとさん」
「………」
「お?まさか俺の魅惑の微笑みにメロメロにされて声が出ないとか?」
「…明日はランドロスが暴れ回りそうだ」
「どう言う事だオイ」
「そういう事だよ。…ありがとう」
「!!…あァ!」

今度はつい、僕も笑っておいた。

僕の戦いはこれからです
(あと家な、お前のジムに移動したんだ)
(ハァ!?どういう事だ!?)
(これからも宜しく!!)
(…胃が痛くなってきた)


―――――
BW2にちなんでやらかしてみました!2の世界でもSさんは居てほしいですね!
チェレンは相変わらずチェレーンです/(^o^)\

友情出演()で我が子をちろっと出してしまいましたごめんね…

お持ち帰り&諸々は叫ちゃんのみでお願いします。





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