「正気ですかボンゴレ」
「正気だしもうボンゴレじゃない。お前の力が必要なんだ」
「…見合った対価は」
「あるよ、とっておきのが」
「、さん、綱吉さん、」
「…ん、あぁ、ユニちゃんか。ごめんね。ちょっと疲れちゃっただけなんだ」
「いえ、反応が無かったのでちょっと怖くなっちゃっただけです」
「あはは、まだオレは死なないよ。まだ死ねないしさ。
で、ユニちゃん。順調かな?」
「えぇ。拍子抜けする程に。あんなにあっさり信じられるなんてバカみたい」
「落ち着いてよユニちゃん。アイツ等の頭なんか今も昔も空っぽなんだから仕方がないよ」
「綱吉さんの方が何だかんだ言いながら貶してますよ?
ボンゴレの主要メンバーは一瞬名前に吃驚してましたがメンバーの名前と私を見て『ユニは嘘言ってねぇ、目で分かる』ですって。馬鹿ですよ本当。じゃあなんであの時綱吉さんを信じなかったのか不思議で笑えてきました」
「…確かにね、でもオレはちゃんとすべき事はしたし今更謝られたって許さない。皆が悪いんだもんね?でも3人は好きだったなぁ、ラルはオレを強くしてくれたし9代目はオレと同じ被害者だ。初代は生かすも殺すも自由だって言ってくれたしね。オレはユニちゃん達に出会えて凄く嬉しい。ありがとう、本当にありがとうユニちゃん。君がいなかったらオレは」
「言わないでください!
それは最後にと約束したでしょう?今言っちゃうと針千本飲ましちゃいますよ!
…それに私もです。あの時綱吉さんが助けてくれなかったら私は世界を滅ぼす事になりました。私を助けてくれたのは間違い無くあなたなんです。
おじさまは確かに好きでしたし慕ってました。でも別に守りたい程大切な人じゃない。私が守りたい人は別。それを壊され掛けたなんて事はあってはならなかったのになってしまった。だからもう要らないんです、貴方を傷付けたリボーンおじさまなんか要らない。
貴方は私を助けてくれた、救ってくれた。今度は私達の番です。私達が貴方を、綱吉さんを助けます。その為ならば私達ブラックスペルは命を捧げます。どうか綱吉さん。私達に命令を。
貴方の手となり足となり最大限に動いて見せます」
「…分かったよ。
5日後の話し合いまでに出来るだけ戦力を揃えて。骸達にも指示を。技術班、仕掛けを用意。
ボンゴレ狩りまでに出来るだけ他勢力を潰せ」
「分かりました、貴方の望むままに。
―――白蘭」
花を抱く手でその剣を握る
それで未来が変わるのならばと