あの後赤ん坊のアドバイスに従って獄寺を学校の保健室に送り届けてから家に帰ってきた。当初の予定通りに野菜炒めを作っていると珍しくレンが帰ってきた。昼間に帰ってくるなんてまさかパトロンに見放された、とか…!?
「あれノイ学校は?」
「あまりにも人が居なさ過ぎて昼間で終わりだよ、2人もその内帰って来る」
「そうかい。じゃあ私は今から出ていくから」
「今日帰って来ないの?」
「あぁ、京都の方に用事があってね」
「分かった。無茶すんなよ」
「うふふ、ありがとう。行って来ます」
「行ってらっしゃい」
笑顔でレンを見送り、出来た野菜炒めを食べる。残った分をラップにかけて熱が取れるまで置いておこう。特にやる事もないのでゲームでもしようかね、久々に。
一時間位経ったか、目が疲れたのでゲームを終了した。あぁ疲れた…何回やってもエアーマン倒せねぇ…じゃなくて雷避けられない。くそ、チョウチョは出来たのに!
誰も帰ってこないしゲームに対して苛立ちを覚えたのでこんな時間から酒盛りでもしようかな!――プルルルルル、プルルルルル、
「…はいもしもし」
ちくしょう誰だよ!電話かけやがったのは!
[俺ー俺だよ俺]
「人違いですね」
[悪かったって!]
「用事は何だ、さっさと言え」
[ゲ、機嫌悪い…?あのさ、買い物行ってきて欲しいんだけど]
「なんで?お前金持ってんだろ」
[カラオケ代しか持ってなくて!頼むよー]
「…鮭とば、600円の奴」
[それ高いやt…分かった買うから]
「メールで送ってくれ、じゃ」
かわいいかわいい人識くんからの電話を切り、溜め息1つ。
「俺、将来専業主夫だな」
保育士
(オカンなんて言わせない)
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