【ガルフレSS】鞠香との元日&初詣編

ー元日ー AM9:00

ーー良陽自宅

ピンポーン



「だれだろ……はいはい、いま行きまーす」

「どちら様で」

「わたし」

「鞠香か、ささ、入って」

「おじゃまするね」


ーー自室



「良陽くん、あけましておめでとう。今年もよろしくね〜」

「あけましておめでとう、鞠香」

「外寒かったろ」

「そうだね〜。良陽くんは……あ、家だから大丈夫だね」

「いやいや…そんなことないって」

「ウソだぁ」

「今でこそ、ストーブ入れてるから暖かいけど、明け方なんかマジで寒かったよ」

「苦労してるんだね」

「そういうこった」

「それはそうと、これから行くんでしょ?」

「初詣だろ、わかってるって。あ、振り袖着てきてる」

「新年くらいはね〜良陽くんだって嬉しいと思ってるでしょ?」

「そりゃね。振り袖着た彼女と、初詣デート……憧れだよ、うん」

「あはは……」


(すまん、鞠香)

「さてと…行きますか」



ーー
ーー
「そういえば」

「どうかした?」

「良陽くんは、これが終わったら予定ってある?」

「初詣が終わってからか?」

「うん」

「特にないな」

「じゃあさ、わたしについてきて欲しいの」

「新年早々手伝いか〜?」

「わかってるなら話が早い」

「もとより鞠香に合わせるつもりだったし、それでいいけどな」

「やった〜」

「ホントかなわんなぁ」

ー神社

「さすがの人の多さだ……ここらじゃ一番の神社だから、来るわなぁ」

「良陽くん、手繋ぐ?」

「はぐれないようにか?」

「単純に繋ぎたいって思っただけだよ、ホントにもう…」

スッと手を取る

「さ、鞠香」

「よ、良陽くん?」

「手繋ご」



ーー

「お賽銭お賽銭……よっと」

パンパン

「わたしも」



「鞠香は何をお願いした?」

「わかってて聞いてるよね。良陽くんこそ何をお願いしたの?」

「言わなくちゃダメか?」

「うん」

「やっぱりかー……今年も鞠香と一緒にいられますようにってお願いしておいたよ」

「一緒だ」

「ならなんで言わせた……」

「男の子でしよ、そのくらいは言って欲しいの」

「だ、だよなー(手のひらで転がらされてるぜ……惚れた相手にゃつくづく弱いな、俺も)」

「さてと、初詣も済んだことだし、行くよ」

「手伝いな、わかってる」


「今年もよろしくね、良陽くん♪」

「こっちこそ!」

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