【ガルフレSS】鞠香とのクリスマス
キャラ崩壊注意。
PM3:50-聖櫻学園高校教室
鞠香「良陽くん、お待たせ〜。今日の予定は大丈夫?」
「今日の予定?」
鞠香「これからの時間のことだよ」
「あ、そっか。今日と明日、一緒に過ごすって言ったね」
鞠香「だからさ、君の家に」
「来たいのか」
鞠香「うん」
「じゃ帰るか」
鞠香「帰ろう」
‐‐通学路
「鞠香と一緒にいるようになって、まだ短いわけだけど」
鞠「確かに短いよね。半年位かな」
「一年は経ってないのは確実」
鞠「そんなもの?」
「まあな」
鞠「話は変わるけど、初めて会ったときのこと、覚えてる?」
「初めての時か……たしか、野々花先輩の料理で気絶して、目が覚めたら保健室に居たんだったか」
鞠「笹原先輩の手料理食べるとか、無茶する人だなぁと」
「ははは……それがきっかけで、知り合って、鞠香を手伝うようになって」
鞠「いつの間にか付き合ってた。ってことでいいのかな」
「間違いは無かろうな……ん?俺、付き合ってくれって告白してないような……?」
鞠「わたしは覚えてるよ。「佐伯さん、俺は君のことが好き。だから……付き合ってほしい」って」
「あ、言ったな……思い出した。今考えたらなんか恥ずかしい」
鞠「良陽くん。わたしから言わせてもらうね、好きだよ、君のこと♪」
「鞠香……俺も、君のこと好きだよ。あ、俺んち着いたわ」
鞠「君の家はここか〜」
‐‐
「居間で待ってて」
鞠「え〜?何で〜?普通、良陽くんの部屋でしょ」
「俺の部屋、片付けてないの!」
鞠「片付け、手伝わせて?」
「その気持ちは嬉しいけど、彼女に手伝わせるとか、なんかねぇ……」
(鞠香の性格考えれば、簡単にわかったはずだよな……ま、いいや)
「わたしはね、君のためにしたいの」
「鞠香……わかった、お願いするよ」
鞠「ホント、良陽くんってば……世話しがいがあるな……」
‐‐自室
鞠「普通にきれいじゃない。片付いてないとか、ウソでしょ?」
「確かにな。でも彼女に見られたらマズいものとかあるわけでして。片付け手伝って?」
鞠「いいよ〜?で、も」
「終わったらデート、だろ?わかってるって」
鞠「わかってるならいいの。さ、やっちゃおう?」
‐‐
「片付いてると思ったけど、意外に出てくるもんだな……」
鞠「本当にね〜って、今何時!?」
片付けして1時間ほど経っていた。
「時計は……ん?うわ、もうこんな時間!?」
鞠「そろそろ出掛けたほうが良さそうだね」
「着替えるから先出てて」
鞠「…あ。ごめん」
‐‐
「鞠香は制服のままだけど……よかったの?」
鞠「仕方ないよ。そのまま来ちゃったんだから」
「それはそうだけど、やっぱり彼女にはおしゃれしてほしいわけですよ」
鞠「今日は仕方ないよー。それにしても良陽くん」
「ん?」
鞠「似合ってる」
「そ、そうか……ありがとう」
鞠「あ、あれ?素直だ」
‐‐
「クリスマスデートとか、縁のないものだとばかり……」
鞠「意外だな〜」
「え?」
鞠「だってさ、仲がいい子いっぱいいるじゃない、良陽くん」
「まあな」
鞠「それでいて、浮いた話がなくて」
「それをいうな……」
鞠「だからこそ、わたしが落とせたと思うから」
「それは……」
鞠「言わなくていいよ」
「助かる」
鞠「良陽くん」
「ん?」
鞠「メリークリスマス♪」
「あ、ああ…って、ここで!?」
鞠「言ってなかったから。それと、プレゼント」
「持ってきてたのか」
鞠「それはそうだよ。はいっ」
「(鞠香のことだから、中身は……薬とかそこらだろうな)ありがとう」
鞠「開けていいよ」
「あれ?何だこれ。名前入りの……ペアリング?」
鞠「いつもみたいなのだったら、いけないと思うからこれで」
「鞠香にしては思い切ったね」
鞠「初めてのクリスマスだもん。当たり前だよ」
「今の間だけでも、しとくか」
鞠「そのリング?」
「手出して」
鞠「はい」
「よっと……はい、できた」
鞠「してもらうって、なんか嬉しいね」
「さて、俺もと……」
鞠「次はわたしの番。はい、手出して〜」
「ほれ」
鞠「よし出来た。これでお揃い」
「これからも一緒にいれるといいな、鞠香」
鞠「わたしもそう思うよ。良陽くんにはわたしの手伝いお願いしているわけだし」
「そっちかよ……」
「良陽くん…これからも、わたしのそばにいてね」
「もちろん、メリークリスマス、鞠香」
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