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「あの、ちょっとそこの5人話があるんだけど。」
スタッフくんの肩をつかみ、私たちの前にやってきたのは、
セミロングの綺麗な女の子だった。
しかし、その女の子もスタッフくんにとっては
怒りの種にしかならず
「関係ないヤツはひっこんでろ!!」
再度怒鳴り声が響く。
「私はこっちの5人に話があるの!!あんたこそ関係な…」
「あ゛?」
私たちをみて数秒固まった女の子。
そして、
ぶしゃっ
その子は鼻から大量の赤い血を噴出した。
『うーん…。』
部屋で今日一日のことを思い返す。
すごく濃い一日だった。
あのあと、倒れてしまった女の子は、
尾山さんという男の人が連れ帰り、
血跡が残る私たちもそれぞれ、解散した。
妙に楽しかったことを思い出し、
一つ笑みをこぼすと、わたしはその気持ちを忘れぬうちに
と日記にペンを滑らせた。
ステージ1
出会いは衝突
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