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「やってらんねーよこんなバイト!!」
ガシャーン!!
と、大きな怒声と共に大きなものがあたる音がした。
その声がしたほうを見るとスタッフと書かれた
Tシャツの子が機材を蹴り飛ばしていた。
『わっ、』
揉めている二人から遠のくように走る人と肩がぶつかり、
バランスが取れずその場に座り込む。
「そっちの言う通りにしてんのにまだ何か文句あんのかよ!!」
さらに怒鳴る綺麗な金髪の彼、
呆然とその光景を見ていると誰かの手が肩に触れた。

「君、大丈夫?」
後ろを振り向くと、青い髪の綺麗な男の子が私を見下ろしていた。
『あ、はい。』
邪魔になっていたか、と足に力をいれ立つ準備をするが、
すっと目の前に手がさし伸ばされる。
『あ、ありがとうございます。』
多少、緊張しながらもその手をとった。
男の子はにこりと綺麗な笑顔を私に向けた。
それに私も笑い返す。そしたら男の子の動きが5秒とまった。
…すいません。お見苦しいものをお見せしました。
少し悲しい気持ちになりながらも立ち上がる。
改めて御礼を言うとまたふわりと笑ってくれた。


服についた汚れを掃き落とし揉めていた二人に目線を戻す。
あれ…?人増えてる。
緑の髪をした男の子と赤い髪の男の子が増えていた。
どうやら私がこの青い男の子と話している間にことが進んでいたようだ。
「いってみようか。」
にこりと愉快そうに笑う青い人、その人につられ私もその4人の中に入っていく。
そりゃあ、ちょっとは気になるもんね。







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