相談
「…高尾」
「ん?どしたの真ちゃん。そんな深刻そうな顔しちゃって」
「…デートとは何をすればいいのだよ」
「ぶふぉっ!ちょwwwww何言ってんの真ちゃんwwwwwいくら真ちゃんでもそれくらい分かるっしょwwwwwww」
「分からないから聞いてるんだ。笑うの止めろ」
「てか恋人いたんだwwwwwwそこもビックリなんだけどwwwwwwwwwww堅物の真ちゃんにこwwwいwwwびwwwとwwwwwwwwwwwwww」
「笑うのを止めろと言っている。殴るぞ」
「わ、分かったからwwwwwちょっと待ってwwwwごめん一分待ってwwwwwwww」
─1分後
「よし、待ってくれてありがとね真ちゃん。で、いつデートすんの?」
「明後日の日曜日なのだよ」
「もうすぐじゃん!もっと早く相談してよ!」
「昨日決まったんだからしょうがないだろ」
「相手どんな子なの?性格とかさ。歳は?」
「そんなの聞いてどうする」
「デートコースは相手の好みにも合わせなきゃなんだから、分からないと考えらんないじゃん」
「…歳は俺たちと同じだ。性格は犬だな」
「ちょwwww恋人を犬呼ばわりってwwwwww学校は秀徳なん?www」
「いや、海常高校なのだよ。お前も知ってる奴だろ」
「え、マジ!?誰々!?」
「黄瀬」
「ぶはっ!はははっ!wwwwwww涼ちゃん男じゃんwwwwwwwww何それなんの冗談なのだよwwwwwww」
「冗談ではないのだよ。なぜこんな冗談をつかねばならん」
「wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」
「またか。笑うな。こっちは真剣に聞いてるんだ」
「wwwwいや、これ真ちゃんのせいだからwwwwwwwwちょwwwwwwまじでwwwwwww腹いてーっwwwwwwひーwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」
「………」
「wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」
「……………」
「wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」
「…そろそろ笑うのをやめろ。話が進まないのだよ」
「オーケーwwwwwwwwwwwwwでもあとちょっと待ってwwwwwwwwwwwwwwwwwwwまた一分待ってwwwwwwwwwwwww
」
─1分後
「よし!ごめんね!じゃあ話再開しよっか!」
「もう笑うなよ」
「努力するよ!んで、デートコースだったよね?涼ちゃんだったらショッピングでもいいかも。モデルだし、服見立ててもらう、とかさ」
「俺は服に興味はないのだよ」
「そこはまあ我慢っしょ。あー、でも涼ちゃんなら二人で楽しめた方がいいかな。真ちゃんがつまらなそうにしてたら気にしそう」
「そうか?」
「そうだよ。うーん、そうなるとやっぱ王道に遊園地とか?」
「遊園地…か。人混みは苦手なんだが」
「えー、真ちゃん難しいってー。じゃあさ、真ちゃんはどこ行きたいの?」
「特にない」
「えぇー!真ちゃーんっ!なんか一つくらいあるでしょー」
「いや、ない」
「そりゃないってー。もうこうなったら涼ちゃんに直接聞くしかないかー」
「は!?」
「あ、さりげなく聞くから大丈夫だって!真ちゃんの名前も出さないから!」
「………」
「んじゃ、涼ちゃんに電話かけるから、真ちゃんはお口チャックね!」
「…あぁ」
「………あ、涼ちゃん?今平気?」
『和成君!うん、全然平気っスよ!どうしたんスか?』
「あのさ、ちょっと相談したいことがあるんだけど」
『俺に相談っスか?』
「うん。…俺さ、明日彼女と初デートすることになったんだけど、どこに行けばいいのか悩んでるんだよね」
『初デートっスか!というか、彼女いたんスね!』
「あはは、でさ、俺の彼女、性格とか色々涼ちゃんに似てるんだよね。だから、涼ちゃんなら初デートどこに行きたいのか、提案ほしいんだよね」
『俺に似てる、スか?どんな子?』
「モデルやってる超モッテモテな子で、性格が犬っぽいっていうかすぐ誰とでも仲良くなっちゃうノリのいい子でさ、誰かにとられちゃわないか心配しちゃうくらい鈍感なんだよね」
「!?」
『うーん、俺と似てるっスかね?でもモデルやってるんだ。なら俺の知ってる子かも!そんな可愛い子落としちゃうなんて、和成君意外とやるっスねー!』
「うん、もしかしたら涼ちゃんと知り合いかもね。でさ、涼ちゃんならどこ行きたい?」
『んー…、俺ならそうっスねー…。あ、最近近くに出来たレジャーランドに行ってみたいかも。バスケとかカラオケとか、色々あるらしいから楽しそうって思ってたんスよね』
「レジャーランド、ね。ありがとう涼ちゃん!参考にさせてもらうね!」
『いえいえ。俺でよければいつでも相談に乗るっスよ!』
「本当に助かったよ。また何かあったら相談するね!あ、涼ちゃんも何かあったら俺に電話ちょーだいね!」
『うん、ありがとう!じゃ、またね!』
「はーい、こちらこそ!またね!」
「…おい高尾」
「ん?なに?」
「バレたらどうするのだよ…!」
「バレないって!それより、レジャーランドに行ってみたいって!近くに出来たとこ」
「…全くお前は。…ならそこにするのだよ」
「あれ?そんな簡単に決めちゃっていいん?」
「他に思い付く場所もないし、黄瀬が行きたいなら行ってやらなくもないのだよ」
「相変わらずのツンデレだねー。素直に涼ちゃんを喜ばせたいって言えばいいのにー」
「ふん、意味が分からんな」
「またまたー。まぁいっか。デート楽しんできなよ!あ、部活始まるみたいだ。急ごうぜ真ちゃん」
「あぁ」
─後日
「…ん、涼ちゃんから電話だ。…もしもーし、どしたの涼ちゃん」
『あ、和成君!あのさ、彼女との初デート、どうだったっスか?』
「え?あー…、うん。涼ちゃんから案もらったレジャーランド正解だったみたい。楽しかったよ」
『それはよかったっス!…でね、実は俺もさっきまで恋人と初デートしてたんスけど、連れてってくれた場所が和成君にも言ったレジャーランドだったんスよ!』
「へー、すごい偶然だね」
『うん!それでね、色々遊んだんスけど、最後にバスケしたんス!1on1!あ、恋人もバスケやってるんスよ!』
「バスケやってるんだ!(知ってるよwwwwwwwwww)」
『つい夢中になって一時間くらいずっとやってたんスけど、そろそろ帰ろうってなってバスケして乱れた服整えたり、汗拭いたりしたんス。その時にね!恋人メガネかけてるんだけど、汗拭くために外したんス!それがすっごくカッコよくてね!メガネ外したとこ初めてみたから綺麗すぎて見惚れちゃってさ!』
「モデルの涼ちゃんが見惚れる程の美人さんかー(www真wwwちゃwwwwwんwwwwwwファーwwwwwwwwww)」
『もう本当に綺麗でカッコよくてさ!あーっ、思い出すだけで顔熱くなってくる!』
「恋人ちゃんのこと大好きなんだねー(良かったね真ちゃんwwwwwwファーwwwwwwwwwwwwww)」
『うん!大好きっス!あ、バスケの前にカラオケもしたんスよ!それが声も美声でさ!まさかあの曲歌うとは思わなかったけど聞き惚れちゃって!』
「へ、へー。ぶふっ、声まで綺麗なんだねー、ふは…っ(カwwラwwオwwケwwwwww真ちゃんがカラオケwwwwwwww何歌ったのwwwwwwwwwwwww待ってwwwwwもうお腹痛くなってきたwwwwwwwまじでもう勘弁してwwwwwwwwwwww)」
『帰りも家まで送ってくれてね、しかも去りぎわに軽くだけどキスしてくれたんスよ!あっちからは初めてだったからもードキドキしちゃって!!』
「ファーーーwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」
『それでねそれでね!…』
─END─