「涼太は何でそんなに可愛いんだろうね」

「俺男っすよ?かっこいいはよく言われるっすけど、可愛い何て言われたことないっす」

「言われてたら困る。涼太の可愛いところは僕だけが知っていればいいんだ」

「…赤司っち」

「リア充乙っ!」

「リア充爆発しろっ!」

「あの二人のバックに薔薇やらハートやらがたくさん見えるのだよ…」

「おー、バカップル初めて生で見たー」

「でも、それなら赤司っちのかっこいいところは俺だけが知っていたいっす!」

「知っているのは涼太だけに決まっているだろう」

「でもでも、バスケしてる時の真剣でカッコいい赤司っちとかは、俺だけじゃなくてみんなが知ってるし…」

「それなら、バスケしてる時の可愛い涼太も、みなが知ってる。お互い様じゃないか」

「それでも嫌なんす!赤司っちは俺だけのものなんす!」

「…困った奴だな。だが、そんなところも愛しいんだが」

「青峰大輝は精神的攻撃を受けた!HP100ダウン!」

「黒子テツヤはスキル、リア充ワールドを受けた!HP120ダウン!」

「いっそのこと、涼太を僕の家に閉じこめたいぐらいだよ。誰の目にも映させたくない」

「赤司っちになら閉じこめられたいっす。そこで愛を育んでいきたいっす」

「監禁ダメ!絶対!」

「現実見てください!」

「もう二人の世界を作るのは止めるのだよ」

「早く部活始めない?」

「おや、どこからか僕たちの邪魔をする声が聞こえるな…。誰だ?」←(懐からハサミ)

「青峰大輝は返事がない。まるで屍のようだ」

「黒子テツヤは返事がない。まるで屍のようだ」

「おいお前たち、遊んでないで赤司を止めるのだよ」

「このままじゃ日が暮れるねー」

「…赤司っち、みんなに悪いからそろそろ練習始めよう?」

「涼太がそう言うなら。よし、始めるぞ」

「思ってもみなかったところから救いの手が」

「たまには空気読みますね、黄瀬君」

「やっと始まるのだよ」

「長かったねー」

「だが、練習中の僕と涼太を見た奴は、明日その両目がなくなっているからな」

「!?」

「………」

「…もう知らないのだよ」

「…俺遠くで練習してくるー」

「赤司っち…」

「涼太…」


─END─

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