はとぽっぽ
「ぽっぽっぽー。ハトぽっぽー」
「………」
「………」
「………」
「………」
「………」
「まーめがほしいかやらねーぞー」
「………(いきなり何!?)」
「………(反応したら負けなのだよ)」
「………(そーそー)」
「………(いや、でもよ、スッゴい俺らのことガン見してんだけど…)」
「………(ええ、あの赤司君の顔は突っ込んでほしい時の顔ですね)」
「…………ぽっぽっぽー。ハトぽっぽー」
「………(っ!?)」
「………(また歌い始めたのだよ)」
「………(だねー)」
「………(ガン見しながら歌ってんぞ…)」
「………(視線が痛いですね…。黄瀬君突っ込んであげてくださいよ)」
「まーめがほしいかやらねーぞー」
「………(俺っすか!?)」
「………(お前以外に誰がいるのだよ)」
「………(黄瀬ちん頑張ってー)」
「………(失敗したら命は無いと思え)」
「………(ハサミの餌食にならないよう暖かい目で見守っていてあげますから)」
「………(えぇっ!?)」
「…………じー」
「………(ほら、期待しながらこちらを見つめていますよ)」
「………(早く言ってやれ)」
「………(ハサミスタンバって待ってるよ)」
「………(お前のことは忘れないから潔く生け贄になれ)」
「(もし死んだらみんなのこと呪ってやるっすからね!)……あ、赤司っち」
「なんだい涼太」←(キラキラした目)
「………(ゴクッ)」
「………(ゴクッ)」
「………(ゴクッ)」
「………(ヘクシッ)」
「……か…歌詞間違ってるっすよー…」
「……………スッ」←(懐からハサミ)
「………(終わりましたね…)」
「………(終わったな)」
「………(あーあ)」
「………(ジ・オブ・エンド黄瀬)」
「(´;ω;`)(俺のバカッ!)」
「………そういえばそうだったね。うっかりしていたよ」←(キラキラした目)
「…………え?(……あれ?)」
「今日は機嫌がいいから、涼太にはこのハサミをやろう」←(キラキラした目)
「…ど、どうもっす(…いらないんだけどな)」
「涼太はいい子だ」←(キラキラした目)
「………(基準が全く分からないのだよ)」
「………(突っ込んでくれれば何でもよかったんじゃない?)」
「………(目が輝いてるな…)」
「………(なにあれ可愛い)」
─END─