AV
「どーでもいいことなんだけどさ、俺赤司に聞きたいことがあんだよ」
「なんだ?」
「…お前ってAVとか見たりすんの?」
「本当にどうでもいいことでしたね」
「そんな真顔でいきなり何を言うかと思えば」
「峰ちん変態ー」
「さすが青峰っちっスね」
「なんだそんなことか。なんでそんなこと聞くんだ?」
「だってよー、緑間は見る勇気なんかねーだろ?テツと紫原はまず興味なさそうだし、黄瀬は女に困ってねーしそもそもAVなんか見るくらいならそこらへんの女はべらせてるだろうし。赤司は見てそうで見てなさそうだから聞いてみっかなー、て思って」
「え、ちょ、青峰っちの中の俺ってそんなイメージだったんスか!?」
「で、どうなんだよ?」
「…どっちだと思う?」
「分かんねーから聞いてんじゃねーかよ」
「見てるに一票」
「く、黒子っち!?俺は見てないと思うっス」
「そんなもの見ていないに決まっているのだよ」
「俺も見てないに一票ー」
「…ふ。正解は見てる、だよ。黒子以外は不正解だ」
「えぇ!?ま、まじっスか!?」
「!?」
「へー、意外だねー」
「ふざけて言ったんですが、当たってしまいましたね」
「へー!じゃあさ、あれもやったりすんのか!?」
「あれ?」
「オナ…」
「それ以上は言っちゃダメっスよ青峰っち!!!何言おうとしてんスかアンタ!!!」
「やってる…て、言ったらどうする?」
「赤司っち!?」
「へー!へー!人間って見かけによらねーんだな!!なんか赤司にちょっと親近感湧いてきたわ!」
「…まぁ、全部嘘なんだけどね」
「な、なんだ嘘か…。ビックリした…」
「一瞬信じてしまいましたね」
「…と見せかけてそれが嘘だよ」
「へ!?」
「は?結局どっちなんだよ?」
「嘘の嘘の嘘の嘘の嘘の嘘の嘘の嘘の嘘の嘘の嘘だ」
「頭こんがらがってきたー」
「分かりやすく結論言えって!考えんの苦手なんだよ!」
「頑張って考えろ。さぁ、分かるまで何分かかるかな?」
「え、えっと…、やってるのとかが全部嘘で、それも嘘で、またそれも嘘で、またまたそれも嘘で…あーもう訳わかんねーっス!!」
「はい1分経過ー。10分以内に分からなかったら外周追加だ」
「えー…嘘が10個、あれ?11個?何個だっけ?」
「はい2分経過ー」
「嘘が嘘でそれがまた嘘でまた嘘で…嘘…う…うがー!!!!」
「ははは。はい3分経過ー」
「…赤司君楽しそうですね(全部嘘ですか…)」
「…そうだな(全部嘘か…。よかったのだよ…)」
─END─