私の頭の中の願望


オレは自他共に認める平凡だが、その見た目を裏切る要素が一つだけある。

「あー気持ちよかったぁ」

同室のイケメン王子が湯気を纏って風呂から出てきた。
いつものようにパンイチだ。

イケメン王子は一部の生徒に「王子」と呼ばれているだけで、別に王族どうたらではない。
色素の薄い髪に端正な顔立ちに穏やかな性格。それで付いたあだ名が王子な訳だが、その王子様が毎度パンイチはどうなんだ。
そしてタオルで頭を拭きながらこっちに向かってくるイケメン王子の、パンツ越しのアソコのラインから目が離せないオレもどうなんだ。

だってなぁ、そんなピッチリしたパンツ穿かれたら見ちゃうだろ。
すると視線に気付いたイケメン王子が爽やかな笑顔で寄ってきた。

「山口、こっちも気持ちよくしてくれるよね?」

そしてソファーに座るオレの目の前でパンツをブルンとずり下ろして。

グポッジュボッジュボッズブッグジュッガポッガポッズブブッ

「んぐっンっンッふっふ…っ!」

バキバキチンコでオレの口を犯し始めた。

「あぁー………気持ちいいよ山口」

ソファーに乗り上げるイケメン王子と背もたれに挟まれて逃げることも叶わない。

「ふごっ、んぶ、ンッンッンッンンンーッ!」
「ふふふ、山口の口まんこホント名器」

オレの頭を片手で押さえて腰を振りたくるイケメン王子。
ツルツルした先っぽで口内の粘膜を擦られて、血管の浮き出た竿を喉奥まで詰め込まれて、ヌルヌルした唾液が口から溢れて止まらない。

「ほら山口、こっち向いて。誰に犯されてるかちゃんと見て」
「ふっぅっ、んぶっんぶっむっンッ」

チンコに揺さぶられながら王子を見上げる。ブレブレな視界でも分かる、舌なめずりするイケメン王子の雄臭い表情。

これはもはや王子ではない。いや割と最初から王子じゃなかったけど、これではただの野獣である。

「オレの目見ながら舌絡ませて、もっと旨そうにオレのチンコしゃぶって」
「ふぐ、ンッンッぁむ、ふぅ、ふっふっむぶ、んむっ」

ジュボッジュルッジュルジュルジュポッれろれろグポグポずろろろろぉぉッ

オレは言われたとおり、いや言われるまでもなくイケメンのチンコにむしゃぶりついた。亀頭を舐めまわして吸い付いて奥まで飲み込んで、それでも入らない幹と玉は手でシコシコもみもみして。

「あーーーそのオレのチンコ好きでたまんないって顔、すごい興奮する」
「んむ、ンッンッンッンッんふ、んんーまっ」

ジュポンっとチンコが出てってしまった。
バキバキムキムキな勃起チンコを目で追うと、咎めるように王子に顎を掬われる。そして見上げた先、思いのほか近くにイケメンの目があった。

「山口」

鼻先が付くんじゃないかって距離で、イケメン王子の熱い息が唇を撫でる。

「たくさんナメナメできたご褒美」

もはや唇が当たってる。でも動けない。目の前の欲にまみれた眼孔が逸らすことを許さない。

「お前の大好きな特濃ザーメン、朝までたぁーっぷりぶち込んであげる」

王子とは思えぬその物言い。熱く湿った瞳と唇。あの勃起チンコから発射されるこってりザーメン。
あ、ヤバい。想像しただけで涎が。


「……山口、涎垂れてる」
「ぁ、やっぱり?」

グシグシと口元を拭ったら思った以上に濡れていた。
きったね。

「風呂入んないの?」
「んーじゃ入ろっかなー」

いますげーオナニーしたいし。
タオルを取りにのそのそと自室に引っ込む。王子はオレが妄想してる間にちゃんとスウェットを召していた。
チッ、こっちがこんなに熱い妄想してんだから、犯してくれたっていいじゃんよ!
なーんて、超能力者じゃあるまいし、オレのこのただれた妄想に気付くわけがないけども。
むしろ気付かれたら困る訳だけども。
さすがに気まずい訳だけども。
妄想すること自体が気まずいなんて時期はとうに過ぎた訳だけども。
何を隠そうオレはチンコに犯されたい願望の持ち主なのだ。
どうだ変態だろうふはははは。

さ、オナろっと!


☆☆☆


ザァァァァ

「っぁー…、ふっ、ンン、やっべ」

シャワーに打たれながらケツ穴で指をくわえる。そうするとユルユルとオレのモノが勃ってくる。
妄想だけでも反応はするけど、服を着てれば傍目にわかる程じゃない。犯されたすぎてケツに何か入れないと完勃ちしない体質らしい。
都合はいいけど辛い。けど四六時中妄想できるからやっぱいい。

くちゅ、くちゅ

「今からそんな足ガクガクで朝までもつの?」
「ぁは、はっ、ぁっぁっぁっぁっ」

さっきの妄想をネタに指を掻き回す。

グチュブチュヌチヌチ

「まぁ山口がもたなくても、朝まで犯しまくるけど」
「ひぁ、や、ぁっぁはっはっふっ」

ヤバい、オレ、いま、ソファーに四つん這いになって、チンコでぐちゅぐちゅに犯されてる。

「オレの特濃ザーメンで孕ませてやろうな?」

グチグチヌチヌチヌポッヌポッヌポッヌポッ

「ぁはっ、チンコっチンコいいっケツマン犯しゃれぅのっぁはっぁはっぁはっぁはっ!」
「はは、ほんとに孕むんじゃないの?ほら、ちゃんと気合い入れて搾り取って。大好きなチンコ奥までしゃぶって」

オレはケツを高く上げて振りたくった。
イケメンのチンコたまんない。ヤバい。一生犯されてたい。

「ぁはっぁはっ奥っ奥にじゃーめんっ孕みゅまれじゃーめんっ」
「………山口、何してんの?」
「っぁ?」

ザァァァァ、っていうシャワーの音がふいに耳に戻ってきた。
四つん這いのまま後ろを見ると、扉を開けたイケメン王子。
その手には詰め替え用のボディーソープ。
オレのケツには指三本。
そこを凝視するイケメン王子。

はい終了終わったオレ!
と思いきや!


「オレに聞かれるかも知れないのにアンアン言いまくって。アナニーしてるの気付かれたかった?オレに犯されたかったのこんな風に」

グチュッズチュッパンッパンッパンッパンッ

「あっぁっしょぉっ!犯ひゃれたかっ、ぁはっ!もっと、もっとぉっ、チンコったまんなぁっぁっぁっぁっ」

なんとイケメン王子はそのままお仕置きファックをしてくれた。
なにそのご褒美。

「ダメだろ山口、ちゃんと前見て。誰に犯されてそのアヘ顔晒してんのかちゃんと見て」

ドチュドチュドチュドチュグッポグッポグッポグッポ

「はふ、はふ、は、わ、ぁんっぁんっぁんっぁんっ」

鏡の両脇に手を突いてるから、ちょっと顔を上げれば至近距離にだらしない顔。その奥でオレのケツマンにドチュドチュするイケメンチンコ。あとそれに合わせて跳ねるオレのチンコ。
そんで服着たまんま腰を振りたくるギラギラした目のイケメン王子。

「ちゃんと見てる?なぁ、オレに犯されてアヘってんだよ?オレのチンコ美味しいって上からも下からも涎垂らして」

鏡越しに目を合わせたまま頬を寄せて、涎でいっぱいのオレの口内に指を二本差し入れる。
その分の涎が顎を伝って、チンコからも透明なのがぴゅくって出て、オレは上下のお口でメロンメロン。

「ぅんっおいひ、おぃしぃぉっチンコもぐもぐ、ずっともぐもぐぅっ」
「はは、食いしん坊だなぁ山口は。オレのチンコないともう生きてけないんじゃない?」

ごく近くで囁くイケメンボイスに足腰までメロンメロン。

「はぅ、ぅ、は、しょぉなん、チンコしゃぶってにゃいと、おれ、しんじゃ、ぁはっぁはっ」
「ふぅん……、じゃあ気が向いたらこのケツマン犯していい?いつでも準備しといてくれる?」

グヂュっヌチュっズッズッズンッズンッ

「しゅるっしゅるぅっしゅるから犯ひてぇっあぁぁんもっとぉ、もっとぉぉ…っ」
「朝勃ちしてたら山口が寝てても突っ込んでいい?」

耳に直接吹き込まれる甘美な声に全オレが歓喜した。
目が覚めたら揺さぶられてるなんて正に夢にまで見たシチュエーション!むしろ実際夢に見た!起きて即ふて寝した!

「ぁはっ、してっ、してぇ…っ」

ズッポンズッポンズッポンズッポン

「山口がキッチン立ってても?」

パンッパンッパンッパンッゴリュゴリュゴリュゴリュッ

「はぅ、ぁっぁっぁ…っ!ごほうびれしゅぅ…っ!」
「っは、我慢出来ずに登校中に突っ込むかもな…っ」

ズッパァンッ!ズッパァンッ!ズッパァンッ!

「っぁはッァハッ…しょれったまんな、あぁぁんッ!」
「木陰に隠れて突っ込んでも、そんなアンアン言ってたら皆にバレちゃうだろうなぁっ」

ずろろろろぉぉぉ…、ドッチュゥゥゥゥン…ッ!

「ふぉぉ…っあっはぁぁぁぁン…ッ!」

ビュクッビュクッピュクッ

「っはは、イっちゃった?すげー締まる…ッオレも出そ」
「っあ…ッ!」

グリュゥゥゥ…ッドップゥゥゥゥッ!

出そうって言葉でさらに締まったオレのまんこを、王子が奥の奥までこじ開けて特濃ザーメンで犯してくれた。

「はぁ…っ、どんだけザーメン期待してたの?まだ中うねってんだけど」

ゆっさゆっさドプットプッゆっさゆっさビュクンッビュルッ

しかもその後も一滴も残さないよう小刻みに揺さぶられて、オレは幸せで鏡にベッタリ張り付いた。

「ぁはっ、ぁへ、ぁへぁ、じゃーめんっじゃーめんっ」

ほっぺたと舌に当たるガラスが気持ちいい。
もちろん中にあるチンコの方が気持ちいい。

「はふ、チンコっチンコぉ」

犯してくれた愛しのチンコをなでなでする気持ちで腰を回す。
そしたらチンコがまたむくむくしてきて、中に出されたザーメンがグチョッグチョッて音を立てて、ザーメンを塗りたくるようにさらに腰を振りたくって。

「やーまぐち」

したら咎めるようにイケメン王子に身体を引かれて。

「ぁぁん…っ」

背面騎乗でオレの体重ぜんぶチンコの上に乗っかって。イケメンが下からガンガンに突き上げてきて。

「お前が犯してんじゃないの。オレがお前を犯してんの。分かる?」

ゴリュッブチュッゴッゴッゴッゴッズドンッズドンッズドンッズドンッ

「はっぁっ!んっ!チンコッ、チンコ来てぅッ!ぅはっァハッ!」
「次どうする?どこで犯されたい?キッチン?ベランダ?それとも廊下?」

ゴチュゴチュゴチュゴチュドチュドチュドチュドチュ

「そ、な、ぁっぁっ」
「言わなきゃこれで終わらすよ?ほらもう出るよ?いいの?もうチンコいいの?ほらほら」

ドチュドチュドチュドチュズッポンズッポン

キッチンはともかく、ベランダと廊下はアウトだろ!特に廊下はアウトだろ!アウトでしょ?! 誰か出てきたらアウトでしょ?!

「ほらっ、ザーメンっどこでっぶち込まれたいのッ?!」

ズッポンズッポンゴッゴッゴッゴッ!

「ぁっぁはっろぉかっ廊下で犯ひてぇぇぇぇぇッ!」



なーんてな。

「あースッキリしたー」
「おかえり。山口ちょっと長風呂控えなよ」
「え?なんで?」
「……何でも」


☆☆☆


次の日、昨日の妄想のように起きたら朝勃ちチンコに犯されて、みたいな現実はもちろんなく。

「はよーす」
「おはよう。パン焼けてるよ」

オレがキッチンに立って犯される、みたいな現実ももちろんなく。
そもそもオレキッチンに立たないしな。世の中って世知辛いな。

二人掛けのソファーに座って、ローテーブルのトーストを手に取った。
横には紅茶を含むイケメン王子。
そっと下を窺うも、制服越しには朝勃ちのアの字も見当たらない。

ちぇっ。
これで盛り上がってたりしたら、ノリでパンツまで引きずりおろして、ブルンってするチンコにキスして唇ではむはむして舌でチロチロしてズボズボしてズルズル啜ってタマタマもんで喉の奥までザーメンいっぱい

「山口、食事中は自重して」
「えっ、何を?」

ちょっとトリップしてたら何か注意されてた。何の話だか全然聞いてなかったわごめん。

「……何でも。涎出てるよ」
「あ、マジだサンキュー」

拭ってみたらどえらい量の涎が出てた。きったね。

「早くしないと遅刻するよ」
「ぅお、マジか一限ホスト教師なのに!」

時計を見れば確かにゆっくりはしてられない。

英語の先生はそのイケメンな顔と派手な風貌で、一部の生徒からホスト教師と呼ばれている。
あと何かすごく偉そうだからそれもあるかも。ん?ホストって偉そうなのか?接客業なのに?

ただあの偉そうな感じは犯されたい願望の身としては大変おいしい。おいしいのでお近づきになりたい。
ん?偉そう→お仕置き→身体で教育
よしこれだ。

「遅刻しよう」
「あぁ?」
「えっ」

どうしたその王子らしからぬ苛立ちボイス。



「山口、あんまりバカな事言ってるとね」
「うん?」
「オレも自重しなくなるよ?」
「うん?」


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