「シズちゃんって昔は無愛想キャラだったのにさ、いつの間にか変わったよね。シズちゃんの周りにも人が増えてさ、それはいいことだと思う。良かったねって、思ってる。でも俺はね、シズちゃんが思ってる以上に嫉妬深くてさ、いつももやもやしてたんだ。我慢してたそれがちょっとずつ溜まっていって、限界がきちゃった。昨日は、疲れてたってのもあるけど、俺がシズちゃんに会いたくて頑張ってる時にあんなの見せられたから、もう思わず電話しちゃうくらいには頭パーンてなったんだよね」
「…臨也、俺は浮気なんてしてねえから」
「うん、それはもういいから」
「よくない。聞け。俺が好きなのはおまえだ。愛してるのはおまえだけだ」
「ギャグ?」
「マジ」
「やめて心臓に悪い。これだからシズちゃんのこと大好きなんだよ!」
「今度からは我慢すんな。もっとはっきり嫌なことは嫌って言ってくれ」
「言わないとシズちゃん分からないもんねぇ」
「ああ、だから、頼む」
「…シズちゃん本当に変わったね」
「おまえが変えたんだから、責任とれよ」
「ギャグ?」
「マジ。てかおまえの方がデレてっから。思ってたより愛されてるみてーで嬉しい」
「…シズちゃん」
「そんなことよりそろそろニャンニャンしようぜ。たまには逆に挑戦してみっか?」
「謹んでお断り申し上げます。あ、波江が呼んでる気がした。シズちゃんバイバーイ」
「は?おい待て、臨也ああああ!!!」


俺が彼女、もとい臨也と、浮気防止グッズを指に贈り合うまであと数日。


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