俺は女が嫌いだ
そして不道徳に富んだ人間だと自負している
女の人生は薔薇色だ
何故なら自分を見ようとはせず他人のために世話を焼く


「嗚呼まただ…」


仕事に来たが対象は女
汚い汚いと漠然とした思いが内臓の底を過ぎる
胃液が食道を過ぎて口に溜まる
不快だ、軍隊のように後に次ぐ部下どもにそう小さく零せば近くにいた男が近くによる


「首領は、女絡みしか俺に回さない…」
「不満ですか?」
「これを不満と思わずして何と説く?」


ポートマフィアの邪魔に成ったお女郎館へ足を進める


「なっ…なんだい、あんたら」
「貴様は肉体的処女も精神的処女をも失った」
「はァ!?」
「貴様には、貨幣の価値すらない」


『仮面の告白』


肩に触れば顔が苦痛に歪み、痛い痛いと喚く女を見て溜息をつく
軍隊は後ろに控えたままだ


「助けて!!お願いよォ!!!!」
「今、楽にしてやろう」

「だが其処は菩薩が居る極楽ではなく、閻魔の在る、地獄だ」


『絹と明察』


弾かれた女は血を流して倒れ込んだ
様を見ろとは言わないが、劣等感に苛まれた男が一人でもいれば其れは害悪でしかない
何の騒ぎだと駆けつけてきた奴らを撃ち殺せと命じその場を立ち去る


「お疲れ様」
「首領、」


首領が路地を塞ぐように立っている
嗚呼、今日は厄日かもしれない



●三島由紀夫
生粋の女嫌い
死にたがりの不道徳人間
異能力を二つもっているが、余り周りに本質を知られておらず、底が何処かは数える程度の人間と自分しか分からない

●異能力
『仮面の告白』…じわじわ殺す感じ。だいたい拷問用
『絹と明察』…一瞬で殺す感じ。だいたい見せしめ用
周りはこの程度の認識




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