キミの×××(Fri)


「おい、佐助」
「きゃっ! だ、伊達ちゃん!?」
「……なんだ、きゃ、って……キメェ」
「別にいいじゃんか、条件反射だし! それよりお昼? ごめん、すぐ準備するから待ってて〜」
「それより、いま隠したの何だ?」
「え! べ、べつに何でもないよ、ただの小テストだし」
「何でもないなら見せろ」
「ほんとに何でもないってば! 見ても楽しくないから……! 絶対……!!」
「チッ、おとなしく見せろ!」
「きゃーっ!!」
「どれどれ……なんだ、これ? え、マジ? おまえケッ――……」
「…………」
「…………」
「………………」
「………………」
「……………………」
「……何か云うことはねぇのか」
「…………妄想してましたスミマセン」
「俺はテメェに判子貸した覚えはねえんだがな」
「……偽造しました、手先が器用なもので」
「……“妻になる人”」
「……俗に云う“俺の嫁”……という、か」
「………………」
「……………………」

 とりあえず――そこになおれ。

(ほんとすみませんでした二度としません許して下さいごめんなさい)
(これに懲りたら、隠れてこそこそセコい真似すんじゃねえ、男なら当たって砕けろ、バカ猿!)
(く、砕けるんだー……)
(でも、まあ)

 気が向いたら、そのうち。

END
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