キミの×××(Thu)


「ど、ど、ど、どうたった、伊達ちゃん!? 検査受けた!?」
「はよー、なにが?」
「昨日、頭痛いって! 血管詰まってるかもって!」
「あー、昨日は病院休みだった。水曜の午後ってなんで病院休みなんだろうな?」
「なんですってぇええええ! そんな病院は訴えてやる! それより今から病院行こう、検査しよう、知り合いに腕の良い脳外科医いるから!」
「What? なんで脳外科……」
「頭痛いんでしょ? その歳で脳梗塞なんてかわいそすぎるよ!」
「ちょ、ま、昨日はただの……」
「病院行こう、検査しよう! 大丈夫怖くないよ、俺様が付いてるから!」
「おい、だから俺は――」
「もし半身不随とかになっても一生俺が面倒見てあげるから生活の心配とかはいらないしでも伊達ちゃんが死んじゃうなんてイヤだーっ!!」
「人の話を・聞・け・よッ」
「――ぁでッ!」

 つまりだ、かくかくしかじかで俺は昨日、二日酔いだったわけだ、You see?

(かくかくしかじかってなにさ! よ、よくも、お、俺様の純情を踏みにじったな!? うっかり本音云っちゃったじゃんか! ちょう恥ずかしい! でも俺の気持ちに替わりはないからね!)
(いま白日のもとに俺まで恥ずかしい思いをしてるとは考えねえのか、テメェは……)

END
人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -