キミの×××(Tue)「げっ」
「Ah? どうしたよ?」
「いや、ちょいビビった。まだ火曜日だよ信じらんないマジで、まだ三日もガッコあんじゃん」
「? 良いじゃねえか、別に」
「ヤだよ! もう俺様の心の中では金曜日くらいだったの!」
「我が儘云うなよ、土日があるだけまだマシじゃねえか。昔の人はもっと大変だったんだぜ?」
「――どゆこと?」
「だーかーら、土日なんかなかったんだって。一週間は『月月火水木金金』だったんだよ。それに比べたら俺らなんざ恵まれてるだろ?」
「……本気?」
「んだよ、そんなことも知らなかったのか、お前」
……俺が聞いたのは、本気でそれを云ってるのかったことだよ、伊達ちゃん――ホントのこと教えてあげるべきなの、俺様? 本気で悩んじゃう。
(それで云うとアレだ、ホラ、今日はまだ月曜日じゃねえか)
(だから何よ気の重くなること云わないでよ俺は月火水木金土日で生きるから良いんですー!!!)
END