失墜失楽園
「やっぱり、俺にはアンタを救うことなんて出来なかった」
――なんて。
思ってもいないことを云って、お前は、また。
そんな声で。そんな顔で。
俺を滅茶苦茶に掻き回して。
「誰が俺を救えなんて云った! いつお前にそんなこと頼んだよ! 俺がいつそんなこと望んだって云うんだ!」
救いなんていらない。
我武者らに生きようとは思わない。
俺はただ、お前と共に、堕ちたかっただけなんだ。
END
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