ノックダウン


 これが君の視界なのかと云うと、君は君らしくニヒルに笑う。
「んなわけねぇだろ」
 そうして俺の手から眼鏡を引ったくり、その綺麗な顔にささやかなベール。それでも俺には眩しすぎて、あの歪んだ視界で眺めるくらいがちょうど良いと思った――アンタは視界の暴力だ!――今日も君にノックダウン。

END
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