となりの芝生「昨日の晩飯なに食ったか覚えてっか?」
「えー、なんだっけ、忘れちゃった……あっ、そうそう、トコロテンなら頂きました〜!」
ブフォ……ッ!!
元親の質問に佐助が答え、その答えを聞いた政宗が盛大に噴いた。
「ゲホッゲッヘ……!!」
「ああもう、伊達ちゃんしっかり、真田の旦那じゃないんだから!」
牛乳パックを握り締めた政宗の顔は真っ赤だ。寸前の話が話なだけに口の周りに跳ねた牛乳が卑猥に見えなくもない。
「何故そこで俺の名前が出るのだ、佐助。そして政宗殿、何か今の話にツボがありましたか、俺にはさっぱり分か」
「旦那は黙ってて、未知の領域だから」
「え、伊達ってトコロテンかよ、すげえな」
「……ッ黙れ元親!」
「ちょっと俺の伊達ちゃんを卑猥な目で見ないでよ、妊娠しちゃうでしょ」
「なっなに! 政宗殿は実はお」
「はいはい、旦那は黙ってる」
「いいねぇ、政宗が女の子なら俺も恋しちゃうね」
「黙れ、慶次」
「俺にもトコロテンさせろよ」
「お前は死ね!」
騒がしい五人を尻目に元就は眉間にうっすらとしわを刻んだ。
「そなたら皆まとめてトコロテンを味わってみるか……?」
「ごめんなさい」
「すみませんでした」
「……Sorry」
「許して下さい」
「頂きます!」
「もう黙ってて旦那」
END