#1
こんなに非現実的な出来事は今までに出会った事があるだろうか?
非常事態により全く動かない身体の代わりに、思考をフル稼働させて自問してみる。
普通に日本で平和に生きてた大学生だった筈なのに事故って死んだり、そんな前世の記憶を持ったまま生まれ変わったり。しかもそれが違う世界だったり。
……うん、思いのほか非現実的な出来事体験してるんだね私ってば。
まぁそんな非現実的な事を色々体験した来た私だけども、目が醒めたらぬいぐるみになってるのは初体験だなぁ…。(遠い目をしてるつもりだけど、ぬいぐるみになってる私の表情が動く筈もなかった。)
Fact is stranger than fiction.
事実は小説よりも奇なり 朝、いつも7時ピッタリに階下のリビングに降りて来る私が中々来ない事を心配した母親によって私は発見された。
と言っても、発見されたのは9時頃。私が行方不明になって(正しくはちゃんとベッドの上に居たんだけど。)警察にまで通報した両親を尻目に、「動けないって肩凝っちゃう…」と言いながら突如元の姿に戻ったのである。
ギリギリアウトで警察沙汰。
そんな訳で私。アヤコ・カレリン、13歳。
どうやらNEXT能力に目覚めたようです。
NEXT――それは、新人類と呼ばれる特殊能力を持った人間の事だ。
私の住むシュテルンビルトと言う街がUSAにある事もあり、昔は横行していたNEXT差別(自分にはない未知の能力を持つNEXTに対する、一種の自己防衛ってやつなんだろう。)も今ではすっかり無くなった。
そしてそんなNEXTの差別撤廃に一役買ったもの――それが、HEROと言う
職業である。
このHEROって言うのは、よくある漫画やアニメに出てくる正義のヒーロー達とはちょっと違う。
いや、人々を助けシュテルンビルトの存在を守るってのは間違ってないんだけどね?
でもこのシュテルンビルトにおけるHEROは職業であり、彼らにはHEROとしての行動をバックアップする会社とスポンサー達がいるのだ。
HEROに憧れる人々は多い。
そしてNEXTを持つ人々は、確認されているだけでもシュテルンビルトの人口の2割を占めている。(能力が発症すると申請しなきゃならないんだけど、能力を悪用しようと考える人やブロンズステージに住んでいる人は申請しない場合が多いらしい。)
なのでNEXT能力を発症し、HEROを目指す人や能力を制御出来ない人の大多数は、“ヒーロー学校”と言うNEXT専門の学校に通う事になる。
……まぁつまり何が言いたいかと言うと、能力発症以降至る所で色んなモノになってしまうようになった私は、ヒーロー学校に通う事になってしまったのだ。
「昔見たアニメに似た世界に生まれた上に、NEXTになるなんてなぁ…。」
ほんと、現実って言うは小説の世界よりもファンタジーだ。
小さくそう言葉を続けて、私はヒーロー学校の門をくぐったのだった。
ヤッチマッタ\(^o^)/
珍しく設定とか練り込んで考えたら逆に身動きがとれなくなりました…けども書き始めてみたイワン成り代わり夢。←
1話目はただの設定とかの補填になりましたが、これからもっと展開していけたら…イイナ…(遠い目)
設定とか補填が多いのは、タイバニを知らない方でも読んで貰えたらいいな!って言う妄想があるからです^q^
次話からヒーロー学校での話で ご ざ る よ?
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