(※下ネタ注意)
(※本当に注意)


栄坂まなはなかなかエキセントリックな女である。そしてトラブルメーカーでもある。赤司は日々それに悩まされている。おや?今日もまた何か問題を起こしているようだ。


「記憶喪失になりました!でも好きな人だけは覚えています!青峰君です!」
「違う!」
「違わないよ。ねえ、青峰君?」

そう言ってまなは青峰にピタリと寄り添った。それを見て赤司は絶句し、そして青峰自身もまた言葉をなくした。

「……え?あ?」
「青峰君、好き好き好き好き。ねえ、いつになったら私の愛を受け取ってくれるの」
「え?え?」
「青峰君、キスしていい?でも青峰君は背が高いから、私からの不意打ちキスが出来ないの。ねえ、ほら青峰君、私にその顔を近付けてくれない?」
「……こうか?」
「もっと」

スパコーン!!

「いたっ!!って赤司君いきなり何すんの!ってキャー!やだ赤司君やめて!私をどこに連れてくの!キャー犯される!やだ、やだ、やだよ、青峰君助けて!私の初めては全部青峰君のものなんだから!!みなさーん!ここに強姦しようとしている人がいまーす!三年一組二番の赤司せ」

スパコーン!!

「いたいっ!!」

スパコーン!!

「いたっ!!」

スパコーン!!

「たっ!」気絶!ガクン!


ようやく気絶して大人しくなったまなを抱えて赤司はどこかに行ってしまった。冷静になった青峰は惜しいことをしたという気持ちでいっぱいになった。





「キャアアアア!目が覚めてみれば何と予想通り!真っ暗な地下室じゃないの!キャアアアア!こうなったらされることはきっと一つしかないわ!赤司君あなたやっぱり変なDVDの見過ぎよ!でも残念!あんなアバズレ共と違って私は簡単には堕ちないからね!堕ちEND期待してんじゃないわよ!嗚呼愛しの青峰君!私の心だけはいつまでもあなたのものだからね!」

ピッ…

「キャアアアア!何ということ!ご丁寧に鞭まで用意していらっしゃるわ!」

ビシッ!

「痛い痛いわ赤司君!やめて!ミミズ腫れになっちゃうじゃない!私はMじゃないの!こんなのちっとも悦じゃないわ!」

ビシッ…!

「キャアアアア!助けて!助けて青峰君!」





「ほら、いくら青峰の名を呼んでも助けなんて来なかっただろ?ははは」
「赤司君ったら最低!無理矢理私の処女を奪うなんて!赤司君は気持ちよかったかもしれないけど私はとても苦痛だった!それにとても衝撃的な初体験になってしまったわ!SMだなんて!」
「ははは、じゃあ第2ラウンドと行こうか」
「っ嫌よ!これ以上私を汚さないで!」
「あんなにあんあん感じてたくせに、何を今更」
「嘘よ嘘!キャアアアア!そんな卑猥なもの見せつけないで!うう、青峰君助けて!この調子じゃ赤司君に後ろの初めても奪われちゃうかもしれない!でも大丈夫よ!死守してみせるわ!」
「その発想はなかったな。よし、そちらも頂いておこう」
「イヤアアア!」





「ぐすん、ぐすん、ひどい赤司君。あんなことやこんなこともするなんて…きっと私だけよ、初めてなのにあんなことやこんなこともされた女は。こんなんじゃ男性恐怖症になっちゃうわ。もう青峰君に触ることもキスすることも出来なくなっちゃったじゃない!」
「…なあ、いつになったらお前は元に戻るんだ?その性格もいい加減ウザイ」
「うるさいわ赤司君!早くここから出して頂戴!この手錠も外して!足の拘束も!とにかく股を閉じたいわ!大事なところがスースーするの!嗚呼、赤司君なんて大嫌い、大嫌いよ!!顔も見たくない!」
「参ったな…。ショック療法が駄目となると…」
「イヤアアア!変なところ触りながら一人思考に入らないでええ!いじるなら自分のをいじりなさい!あんっ!」





赤司の、文字通り精力的な努力が功を成して、ようやくまなは記憶と人格を取り戻した。


「頭バーンってなって凄く気持ちよかったのは覚えてる。それ以外は何も覚えてない。…んだけど。ねえ、赤司。何で私は全身練乳だらけなの?ねえ、それに身体中が凄く痛いし、さらに気になるのはどうして私たち二人とも全裸なの?」
「それを話したら、まなは僕をフるだろう?」
「ああ。それに学校にも報告して社会的に抹殺してやるよ」
「なんだ、全部分かってるんじゃないか」
「まさか回し蹴りを赤司にやる日が来るなんて」

コキッ…と首を鳴らしたまな。赤司は反省の意から大人しく回ってきた足を喰らった。ゴッ…という衝撃の後、朦朧としていく意識の中で、赤司は何とか言った。

「…まな、アフターピル、飲んどけ」
「最低!」





終わり。皆さんすみませんでした(土下座)
解説をするならば、青峰が調子のってヒロインとチョメる前に自分がチョメっておこうという魂胆の赤司君です。


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