「…まなっ!キ、キキキ、…キスしてほしいっ…!」
「んー」
「………」
「…え、ちょっと、何で固まってんの?」

え、何で照れてんの?え、何で急にウブになったの?え、赤司どうしたの?

「…まなっ、どっ、どこまでしてくれる?」
「は?どこまでって?」
「いや、その…!あの…!」
「あっ!揉みたいの?はい、どうぞBカップ!ふふ!」

赤司の手をぽすっと自分の胸に当てた。すまんよBで、なんて言いながら。赤司君も中学生だもんね、仕方ないよね。いつもの赤司なら「べ、別に揉みたいわけじゃない!」とか言って手を離すのだが、何故だろう、今日の赤司は顔がみるみる赤くなっていって、あれ?しかも揉んでる?いや、いいけどさ別に、ただスピードが尋常じゃなくてさらに力がとっても強くて、「んっ…!」あ、変な声出た。あれ、押し倒され…?つか本当にどうした今日の赤司「まなー!やめろー!その男は僕だが僕じゃなーい!」はあ?突然の青峰の登場である。…はあ?

「やべっ!」

逃亡する赤司。…はあ?なんで?







「つまり中身が入れ替わったと」

こくん、と頷いた赤司の顔を蹴り上げようとしたが出来なかった。たとえ中身が変態青峰だったとしても、顔が愛する赤司なのだ。蹴り上げるなんてとんでもない。無理無理。「ってえ!」青峰が容赦なく赤司を殴った。いや違うこの場合、赤司が青峰を殴ったのか。ややこしい!

「なんてことするの!赤司の顔に傷付けないで!」

気がついたら青峰、いやこの場合赤司か、青峰の顔した赤司の前に立ちはだかっていた私がいた。赤司の顔した青峰を守るのだ。いや、正確には端正な赤司の顔を守るのだ。

「殴るなら青峰の顔を殴りなさいな!」
「それじゃあ僕が痛い!」

あ、そうか。

「じゃ、元に戻ったら青峰の股関蹴るなり玉潰すなり、ご自由にどうぞ。とにかく赤司の身体に傷付けたら許さない。オーケー?」
「オーケーじゃない!」
「「お前は黙っとれ!」」



…ふふっ!なんだか漫画みたいな展開。

だって、涙目の赤司(中身は青峰)なんてすっごく貴重なんだもん!もうこんな顔、一生見れないよ!写メとりたい!みなさーん、これが玉潰される恐怖に怯える赤司の顔ですよー!(中身は青峰)


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