「…無理しなくていいんだぜ?」
「いいの。縛って。愛してるから」

大地はもう寝た。母親のおっぱい吸って、すくすく育って、もうすぐ一歳になる。憎たらしいことに、俺には全然懐かない。俺がちょっとお前といちゃいちゃしようとすると、まるで自分の母親を取るなとでも言いたげにすぐにビービー泣く。困ったことにお前も大地にゾッコンで、大地が泣き出すと俺なんか蹴飛ばしてすぐに大地のもとに行くよな。だから、こうして夜にならないと俺の相手なんか全くしてくれなくなったろ。少し寂しい気がしないでもないが、「大地はあなた似。ほら、この目見て。とても悪い子に育ちそう」なんてクスクス幸せそうに笑うから、俺はお前の言葉に隠された俺へのからかいに気付くことなく、お前を抱き締めることしか出来なくなるんだ。

「あ、ろうそくもいるんだっけ?」

夜になると俺の要求に応えようと必死なお前が可愛い。無理しなくていい、とは言うものの期待に胸が躍る。俺、お前が大好きだ。本当に、心から。「この調子じゃすぐにもう一人できちゃうね」なんてお前は苦笑いしてるが、今から俺たちすっごくやらしいことするんだぜ?いつまでそうやって笑ってられっかな。

「来いよ」
「…うん」

あー幸せ。好きな女抱ける幸せ。あーあ、大地が泣き出した。くそ、あー…。



刧刧

夜だけは青峰が優勢。
子どもの名前適当ですいません。


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