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ノスタルジア


オイラは時折思うのだよ
こんな機械社会に人間らしい人間なんているのかってのをね
聞いておくれよ オイラはこんな世界から逃げ出したいのさ
それなのに 今こうして言葉を紡ぐ間も機械に頼るのだ
なんとも矛盾してやいないかい
なぁ誰か こんなオイラを笑っておくれ
あの土に あの川に這いつくばっているはずなんだがね
こんなところに座って鍵盤を弾くオイラのことを笑っとくれよ

我らが還るべきは母なる大地だというのに

あゝ 誰がこんなオイラを笑おうか

(20140209 → 20140212)



ごみども


それはそれはとても愛しいごみでございます
奴らはほんのわずかな時間しか生きられないのでございます
吐いたが最後 それが奴らの最期となるのでございます
戻ることはもう二度とないのでございます

そしてこの言の葉も 奴らが死することで成り立っているのでございます

あゝ なんともくらだなくて
なんと愛おしいごみどもなのでございましょう

(20140209)



売り言葉に買い言葉


「温かく繊細で 時として熱に犯され 
毒されてしまいはしやすが優しい愛情となっておりやす」

「その愛を かなしいオイラにお一つだけ頂けやしやせんでしょうか」

(20140209)




夜よ恋乞う よるよ こいこう


朝になれど夜を恋う
昼になれど夜を恋う
夜にも夜を乞うばかり

(20140209)



宇宙の痣が青いのは


宇宙の痣が青いのは
オイラの白目が青いから
宇宙の痣が青いのは
明日への恐怖を知らぬから

宇宙の痣が青いから
手当たり次第に傷つける
宇宙の痣が青いから
春にも花が色付かぬ

宇宙の痣が青いのに
それも忘れた若人よ
宇宙の痣が青いのに
寝床で腐れる若人よ

宇宙の痣が青いから
見上げる空も青かろう
宇宙の痣が青いから
広がる海も青かろう

宇宙の痣が青いのは
何かを愛した証だろう
宇宙の痣が青いのは
宇宙が青いからに違いない

(20140209)


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