遊星#変態ぱんつ | ナノ
変態下品下ネタ

「なあ、お前のパンツをくれないか」


鼻血を出しながらはあはあ言う遊星をもう一発殴ってやろうかと思った。いつのまに遊星はこんなに変態になったんだと聞いてももちろん誰も答えてくれるはずもなく、おまけに本人は胸を張って生まれつきだと言い切るもんだから私にはもうどうしようも出来ない気がする。というかコイツをどうにかできるやつ呼んで来いよ。溜め息をつきながら自分が飲むためのコーヒーの湯を沸かしにガスコンロの前に立てばさも当たり前かのように遊星までもがついてきて気持ち悪い。つか鼻血垂れて床汚すのだけはやめてくれよ、掃除するのは私なんだから。床を遊星なんかの血液で汚されたくない私は近くにあったキッチンペーパーを遊星に押し付けた。キッチンペーパーにだって吸水効果はあったはずだから何とかなるだろう。すると遊星はキッチンペーパーを私から受け取ろうとせず、なぜかキッチンペーパーを掴んでいる私の手を真剣に握ってきた。そんなに手を握られてるとなんか気持ち悪いんですけど。しかも鼻血出してる人に。


「なに?とっととふけば?」
「俺の心配してくれるなんて、お前は…優しいんだな」
「床汚されたくないだけだっつの。遊星はただの変態だよね」
「変態なんかじゃない。俺はお前のパンツが欲しいんだ。切実に」


反射的に私の右足が遊星のわき腹にキックをかました。鼻血出してなんか手を握ってきて、そんでもってお前のパンツが欲しいとか言われてみろ。そりゃ足だって出るものだ。何が切実に、だ。一体私のパンツで何をする気なんだよ変態遊星、と言い放ってやったらわき腹を押さえて悶絶する彼は頬を少し赤らめ、それは…と戸惑うもんだから私は極限寒気が背中に走った。遊星の頭を全力でかち割ってやりたい。まじでお前何する気なんだよ、ナニとか言ったら怒るぞコノヤロー。


「てかパンツ欲しいなら本人に求めるなよ」
「じゃあどうすればいいんだ」
「夜中にこっそり…、とか。頭使えよ」
「じゃあ今夜お前のパンツ取りに行く」
「あっはっはっその時は全力でぶん殴ってやる」
「くれないのか…?パンツ」
「やるか!」


上目遣いで言われてもやるか!上目遣いでパンツ求めるとかお前どんなヤツだよ。


「じゃあパンツは要らない」


ああ、やっとわかってくれたかと思ったら、ぶん殴ってもないのに遊星の鼻血が増しているのに気がついた。どうやらやましいことでも考えているのは目に見えていて、私は遊星に殴りかかる体制を整える。きっとヤツは私の期待を裏切ってくれないから。


「そのかわり、俺とセッ「ハイ。パターン!」




むしろ下等。

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