「ひっつん!」
 
バン!と、十番隊の執務室に勢い良く入ってきたのは十番隊第五席、如月梓捺。執務室にいた日番谷はため息を吐いた後毎度の決まり文句である、「日番谷隊長だ!」と、言って彼女を一瞥する。
 
梓捺は日番谷と同期であり、他の人と比べ、親交が深かった。なので梓捺は当時から"ひっつん"と、呼んでいるが 今までツッコまれなかったことがない。どうやら本人はこのあだ名が気に入らないらしい。(なにも、"ひっつん")に限った話じゃないが、
 
日番谷は死神統学院に居たころから、神童と呼ばれ、死神になってからも目まぐるしいスピードで隊長に任官された。梓捺も、成績優秀で女の身でありながら、これまた目まぐるしいスピードで五席に就任した。だが、日番谷に追い付くことは叶わず、今は上司と部下の関係。これは未だに慣れないし、慣れようとも思ってない。
 
("ひっつん"って呼んでも大して怒らないしね!)
 
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