∵臨也さんと痴話喧嘩してしまいました(セリフのみ)

「これだから臨也さんは!自分勝手すぎますよ!私の料理が嫌なら自分で作ってください!それが嫌なら自分で食べたい物買ってきてください!以上!」
「なにが以上だよ。君騒がしいよ」
「すみませんでした!」
「だからうるさいって」
「開き直っただけですー。臨也さんインスタントとか食べないっていうから私が作ってあげたのに46点とか失礼にも程があります!」
「じゃあ99点ね」
「今さら点数なんかどうでもいいんです!」
「じゃあ95点の波江、これからよろしく」
「…………」
「波江さんにも無視されて可哀想な臨也さん!あー可哀想ほんと可哀想!」
「君に言われたくないよ。大体点数じゃないならなんなわけ?」
「あんだけ頑張って作った料理を簡単に切り捨てるようなこと言われたのが悔しいんです!ムカつきました!」
「君、涙目だよ」
「泣きたくもなりますよ!一生懸命作ったのに!手作りがいいって臨也さんが言うから食べる臨也さんの気持ちも考えたのに!」
「分かった分かった、謝るよ。ごめんごめん。だから黙って」
「…………」
「はぁ…泣くなよ」
「臨也さん…ひどいです…」
「涙ぐんだ声で言われると尚更罪悪感増すからやめてくれない?」
「………臨也さんに罪悪感も何もありますか」
「あなたたち、ちょっと静かにしてくれる?」
「…………」
「…………」
「痴話喧嘩なら他所でやってちょうだい」
「…じゃあ、外行って来ようか」
「嫌です」
「あら、フラれたのね」
「んなわけないだろ。さ、外行こう」
「いってらっしゃい」
「君本当に嫌いだよ」
「私もだいっきらいですから」
「だからそういうのは外行ってやってちょうだい」
「………波江さん、一緒に池袋行きません?」
「ちょっと待ってよ。俺一人にするつもり?」
「そんなの知りません」
「生憎私は暇じゃないの。行くならそいつと行ってちょうだい。ちょうどいいわ」
「…臨也さんなんかと行きたくない」
「君、失礼だよ」
「臨也さんに言われたくないです!」
「俺そんなに失礼なこと君に言ったっけ?」
「言いました!忘れたとは言わせないですよ!」
「忘れた」
「あーもう臨也さんイヤだ!さっき人の料理を…!」
「だからそういうのは外で…もういいわ、私今日は帰るから。二人で仲良くしてなさい」
「え、ちょ、波江さん!私も帰ります!」
「君には俺の仕事手伝ってもらうから帰らせないよ」
「…………はい」
「意外と素直だね」
「仕事だけはちゃんとしなくちゃって思いますから」
「そ。なら頑張って」
「何時ごろ終わりそうですか?」
「今日君が俺の家に泊まって行くことになりそうなくらい」
「えっ!?そんなにあるんですか!?」
「依頼されたことを終わらせるのだけが仕事じゃないよ?俺の肩揉みとかも君の仕事」
「私、この仕事辞めよっかな…」
「あぁ、言っとくけど退職届とか出しても受理しないから」
「はぁ!?ちょ、そんなの聞いてませんけど!」
「そうそう、それと君の仕事もう一つ。料理を作ること。よろしくね」
「…ったく臨也さんはほんとに自分勝手なんだから…」
「そうムスッとしないでよ。君の料理、美味しかったよ」
「ありがとう、ございます」
「46点だけど」
「……今日は出前とりましょうか」





「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -