∵ 臨也さんはどうやら妹、ラブ!のようです(セリフのみ)

「ねぇ、波江」
「なに?」
「さっき言ったクルリとマイル」
「それがどうしたのよ」
「実はね、俺にはその二人の他にもう一人、末っ子で14歳で可愛くて可愛くて仕方がない妹がいるんだ」
「それは初耳ね」
「だって君には話してないから。俺だけの妹だから話す必要は無いかと思って」
「あなた、その内気持ち悪がられるわよ。仮にも14歳だなんて年頃の女なら尚更」
「ははっ、君がそれを言うか?」
「誠二は私だけのものよ。それは変わらないわ」
「…気持ちわるっ」
「私は誠二を見ているだけで「もうその言葉何度も聞いたよ」
「それでさ、いつも俺が会いに行くたびにイザ兄イザ兄って…!あぁもう可愛すぎるよ!」
「(騒がしいわね…)」
「でさぁ、たまに学校の前を通り掛かると会うんだけど、俺はいつも気を付けて帰るんだぞって言うんだよ!送っていけるときは送ってあげるけど!良い兄だろ?でもいつも目を逸らされるんだよね〜。照れてるみたいでさ」
「それ、照れてるんじゃないと思うけど」
「ちゃんと毎年学校の行事にも行ってるんだよ。俺が保護者だからね」
「貴方に保護されてるその子も可哀想ね…。寧ろ貴方から保護されるべきなんじゃないの?」
「もちろん毎年バレンタインのチョコレートも作ってくれるんだよ?それも手作りだよ、手作り!君は弟からもらったことなんてないだろ?」
「私は毎年あげる側の人間だもの」
「もうホワイトデーのお返しはウエディングケーキ並にしようかとも最近考えてる。入刀はどうするかって?そんなこと察してくれ」
「誰もそんなこと聞いてないわよ」
「近頃会ってないなー。そろそろ会いに行きたいけどアイツらがいるからなぁ」
「あの双子と仲良いの?」
「良すぎて俺の入る隙間が無いって言うか…。まぁ力づくで入ってくけど」
「(こんなにテンション高くなるのね…気持ち悪い)」
「もう目が合うだけで心が痛いよ!嫁になんて絶対行かせない!」
「…あら、その子は頭が痛いでしょうね」
「俺のことを考えすぎて?」
「ああ、それも強ち間違えではないかもね。貴方のことで悩んでるわよ、きっとその子」
「嬉しいなぁ!」
「……相当重症ね」





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