※このシリーズは臨也が変態です。閲覧注意してください。















こっち見ないでください!
満面の笑みで手を振らないでください!
私、あなたとは他人ですから!!

「ちょっとこんなところで何してるんですか!」
「え?何ってなまえをベッドで待ち伏せしてただけだよ?」
「ふざけないでください!この変態!」
「えー、いいじゃーん」
「確かに両親の出張期間が延びたとは言いました!言いましたけど勝手に私の部屋に忍び込むのはどうかと思います!いつから入ってたんですか」
「いやーあのね?なまえのエロい顔を想像してただけなんだけどさぁ、気付いたらいつの間にか俺のマンションじゃなくてここにいた」
「最低だ…」

そう言うと彼は「俺は最高な気分だよ!さぁなまえ。早く制服脱いでここに入りな」とかわけの分からないことをまた口にした。

誰が入るかこの野郎。

「入りませんから」
「あ、もしかしてなまえは自分で脱がない派?相変わらず君は恥ずかしがり屋だなぁ。俺が脱がしてあげる」
「あなたまともな話は出来ないんですか?」
「ホテル行く?」
「嫌です」
「じゃあここでヤろうか」

すると彼は私の腕を勝手に引いてベッドに押し倒してきた。

「嫌がってくれればもっと興奮するのに」
「そんなこと言うから嫌がれないんです」
「と言うことはやっぱり心の中では嫌がってるってことか」
「当たり前です。そこどいてください」
「そうやって平然を装ってても内心凄く焦ってるなんて本当に興奮してきた」
「…………」

足で蹴ってやろうかと思ったが左足も右足もこいつの両足に挟まれているため動けない。
組み敷かれて、尚且つ手をギュッと握られているため抵抗すらできない。
どうしよう、本当に困ったな。

私を見下ろす彼の表情はすごく満足感に溢れている。
なんて嫌な人なんですかこの人。

「その白い首筋に吸い付きたい」
「やめてください」
「胸揉んでいい?」
「聞こえません」
「取り敢えず脱がしていい?」
「私自分で着替えますから」
「今日の下着は?」
「知るかそんなもん」
「ああどうしよう可愛すぎて今なら死ねる!死にたくないけど!」

そう言ってこの人は、私の首筋に顔を埋めてきた。

少しキツく吸われたようで、「ん……」と声を我慢すると彼はまた一つキスを落とす。
リップ音のせいで更に増す羞恥心。

「声我慢しなくてもいいのに」
「だって恥ずかしすぎるでしょう!っていうかやめてください!」
「ねぇ何プレイがいい?目隠しプレイとかどう?」
「プレイも何もないわ変態!」
「小道具も用意してるけどどうする?」
「そんなの求めてませんから!」
「なまえの手足縛っちゃうのもアリかも。メチャクチャにしたいなぁ!」
「誰があなたの誘いに乗りますか!」

変態もいいところですよ全く。

彼の言動に完全に思考が迷子になってしまった私は最早この人から逃げるいい手段が思い浮かばない。

そんな私に追い討ちをかけるかのように彼はスカートの中に手を入れてきた。

「あっ、ちょっと…」
「だから声我慢しないでよ。それとその顔すごくいい。たまらないよ」
「あっ、」
「愛してるなまえ」
「んっ…嫌いになりますよ」
「それは嫌だなぁ」

本気で嫌そうな顔をする彼は今まで太股をなぞっていた手をスカートの中から抜き取った。

まずは一安心。
危なくなった時の魔法の言葉は「嫌いになりますよ」なのか。
そうか分かった。
これはいい発見だ。

「じゃあなまえはなんだったら喜ぶの?」
「あなたがこの部屋から出て行ってくれれば一旦は落ち着きますね。ていうかそろそろ着替えたいんです」
「着替えるの!?なら俺はここで見てるから早く着替えなよ!」
「人の話聞いてます?」
「なまえの下着姿が見れると聞いて」
「意味分かりません。それに話の歯車噛み合ってませんよ」

これはこの人が帰ってくれるまで着替えることは諦めた方がよさそうだ。

「早く結婚しようね」
「誰が」
「俺と君が。いつから同居始める?」
「しませんよ」
「もちろん寝室にはダブルベッドを置こう。君が望むのなら部屋全体をラブホ仕様にしてもいいよ」
「それはあなたの望みでしょう!」
「毎日ヤれるよ?」
「あり得ない…」
「今更恥ずかしがらなくてもいいじゃないか。あんなことやこんなこと色々してきたんだし。これからだってあんなことやこん「勝手に私の未来決めないでください!」

いけしゃあしゃあと問題発言をする彼には慣れているので今更特につっこむところも無いのだが。

まぁこうして毎日のように会っている彼がいざパタンと突然姿を消すようになったらそれはそれで寂しいかなとか思ってしまう自分が少し悔しいですね。

「どうしたの?なんか嬉しそうな顔してるけど」
「いえ、何でもないんです。というか臨也さんには関係ありませんから」
「もう一回言って」
「はい?」
「さっきの言葉もう一回言って」
「というか臨也さんには関係ありませんから」
「というかの後からもう一度」
「臨也さんには「もう一度」

間髪入れずに真顔でもう一度なんて言う臨也さんは私の肩をがっしり掴んできた。
この人の言動に一々頭が追い付かない。

「なんですか?」
「なまえ、気付いてないの?」
「えぇ全く」
「なまえ、今俺のこと初めて臨也さんって名前で呼んでくれたんだよ!ああ、嬉しいよ!生きててよかった!」

ギュッと凄く強く抱き締められたはずなのに、何故か嫌ではないのは何故なんだろう。
それどころか、私が名前で呼んだだけで凄く嬉しそうな臨也さんの表情を見て私の頬も思わず緩んでしまっていたのが自分でも分かる。

「ということで今のはなまえからの愛の告白だと捉えてもいいよね」
「は!?どうしてそうなるんですか!?」
「なまえ、ラブ!」



(完全に毒されているようです)



「将来絶対に幸せにするからね」
「私、あなたがいなくても十分幸せですから!」





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