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「#エロ」のBL小説を読む
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- ナノ -


そこは暗くて、何もなくて、無音で。
探しているものがあるはずなのに、何を探しているかさえもわからない。
僕は、一体何を・・・―?


『ライトニングは、もういないんだ・・・っ、』


『・・・姉さん、』


ライトさんは消えた。
 ライトさんは生きていた。
ライトさんは柱となった。
 ライトさんは此処にいた。


「ライト、さ」


僕が見たものは確かに事実で現実であったはずだった。
目の前でライトさんはコクーンの柱となったのだ。けれど、ライトさんの妹―セラさんはそれを否定したんだ。


『お姉ちゃんは・・・?だって、今・・・笑って、』


僕たちが見た現実を否定して彼女は一人泣き崩れる。
夢を見たんだ。誰も口にはしなかったけど、皆が思っていたはずだった。
そうやって他を悪にしてでも自分に言い聞かせ、思い込ませ。
―、だって、そうでもしなければ。


「・・・ライト、さ・・・」


負の海に、飲み込まれてしまいそうだった。


END