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続き物。ネタメモ。
突発。
一応エクスタピアス




目が覚める。
カーテンから漏れる太陽の光に目を細めて、クーラーが効いて冷えた空気を深く吸い込んだ。
大丈夫。きっと、大丈夫だ。あと数秒こうやってしていよう。きっと、大丈夫だから。
縋りつくように、祈るように目を瞑って息を吐きだした。時だった。

静かな部屋に、静かなバイブ音が響いた。
呼吸が止まる。耳元で煩わしく鳴るバイブ音が、まるで俺の息の根を止めるように、鳴り続ける。お前の負けだと。そう突きつけてくる。

「っ、・・・なん、で・・・」


まただ。また、だめだった。何がダメなんだ。何が足らなくて、何が、何がいけなかったんだ。

震える携帯のディスプレイに表示される白石の文字に、唇を強く噛んで携帯を握る。その表示とバイブレーションはすぐに切れる。不在着信の知らせが一件。日付は、8月1日。


「・・・あと、何回!・・・8月を繰り返せばいいんだよ・・・!」


何度目かわからない今年の8月1日を、俺はまた迎えてしまったのだ。
もう何をすればいいのかわからない。何が足らないのかわからない。何が間違っているのかわからない。俺はどうしたらいいのか、わからない。


俺は今年の8月に閉じ込められて、逃げられないでいる。





つづく
ネタメモに近いですごめんなさい。そして以下更に詳細ネタメモ。

8月1日の朝白石から連絡くるのは確定事項。ここから彼の戦いは始まるのです。感覚としてはギャルゲー的なものだと思ってもらえればいい。
登場人物はエクスタピアス。このループを抜けるには特定の条件を満たして特定の人物と特定のエンドを迎えなければならない。それが何かはわからないから大変。
書き上げるかわからないからネタバレするとこのループを作り出してる真犯人イコール落ちの人。作り出してるって言っても七夕の奇跡的な感じ。
ループを抜けた時財前辺りは記憶がうっすら残ってて真犯人から主人公を取り戻してもらう予定。そんで真犯人が更に奪い返しにくる話を書きたい。
書いたら別ページでオムニバス形式でまとめる