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くだらない愛独白




「好き。」
「愛してる。」
「君が1番。」
「大好き。」


「もうさ、本当耳障りなセリフだよね。聞いてるだけでイライラしてきちゃう。だってそんな陳腐な言葉で表せるくらいの愛なんでしょ?聞いてるこっちの身にもなってほしいよ。その程度でよく堂々としてられるよね。信じられないよ。好きがなに?小学生の告白?大好きがなに?好きがちょっと大きくなっただけだよね?1番がなに?2番も3番もいるわけ?愛してるがなに?言わなきゃ不安?不安になるのもさせるのも、結局その程度の愛なんでしょ?言葉にしなきゃ伝わらないなんてよく言うけどさ口からなんていくらでも言えるんだよね、嘘だって冗談だって本当だってその場でぱっとでたセリフだってなんだって言えるんだよ。そんなセリフ信じられるの?そんな人間からでたセリフが本当だと思えるの?それはいくらなんでも甘すぎだと思うし俺は気持ちが悪いよ。第一そんな一言で片付けられるもんじゃないよね?言葉じゃ表せなくて行動でも身体でも満足に表せなくて、もどかしくて、もどかしくて。それでも確かに愛おしくて。俺はそうやって考えるよ。たまに考えるんだ、俺の君へのこの想いはどうしたらいいんだろうって。さっきはああ言ったけど、でもやっぱり不安なんだ。きちんと伝わってるかわからないし、君も俺と同じ気持ちなのか。でも、言葉にして確認するなんて野暮ったいことしたくないし気持ち悪い。そこまで考えて、ああやっぱり俺の考えすぎなんだって答えにいきつく。そういう時はいつも以上にたくさん君を強く抱きしめて愛す。俺の気持ちが伝わるように、言葉にできないくらいの愛が伝わるように。でも、本当にそれだけじゃ満足できない時があるんだ。そういう時は本気で君を監禁しようと思った。誰にも見つからない場所に君を隠して、死ぬまで俺以外の男が、人間が視界に入らないようにしてしまうんだ。ご飯だって俺の作った飯以外食べれなくして、身体だって俺以外受け入れなくして、俺なしじゃ生きられないようにしてしまうんだ。なあ、最高じゃない?本当の愛だと思わない?ちんけなセリフより全然いいよね、それでもそうしないのはなんでだと思う?俺はできるよ、いつだって俺と、お前の二人きりの世界を作る勇気も覚悟もある。死ぬまでお前を愛すこともできる。でも、でもお前の意思を、まだ君の口から聞いてないから。いいんだ、別に聞かなくたってわかってる。わかってるけど、少し怖いんだよ。俺だって不安になるし怖いよ。君に拒絶されたら、って思うと死にたくなる。俺は君を愛してるから。大好きなんだ、愛してるんだ。離したくない、離れたくない。愛してるから愛してほしい、俺だけをみてほしい。

あ、ユウキはこんなくだらないセリフなんて聞きたくもないしどうでもいいよね?ごめん。
やっぱ、口にするのなんて気持ち悪いね。いこうか、もう用意してあるんだ。二人だけの世界。」



END