メランコリア (ChanYeol)
君は今日もうわ言のように呟く。
「死にたい」
と。その度に俺はその暗い瞳が輝いていた頃を懐かしく思う。歌って、踊って、みんなを笑わせて空気を華やかにして。あれから何年経っただろうか。今でも君は変わらず美しくて綺麗で愛らしいけれど、君の過去を懐古する行為に罪悪感を感じてしまう程その姿はどこか痛々しい。
この病室には何かがいるのだろうか。すぐに退院するとあんなにも言っていたのに、ここにいるようになってから君は驚くほどに衰弱し始めた。
そうして、君はまた呟く。
「殺してくれ」
と。その度に俺は眉をしかめる。何だ、君はそう言えば、俺がはいそうですかと言って首でも締めるとでも思っているのか、と嫌な気分になる。忙しい仕事の合間を縫って会いに来ている俺を、まるで理解してくれていないのだということがよくわかるのだ。