「大丈夫」
臨也は、珍しく子供っぽさが残る笑顔をした。それでもどこか決意した顔。見ていると、自然に涙が出てきそうで、俺も笑ってみた。
「信じているからな」
キスはできないけど、俺なんか乙女チックだけど、大丈夫。何が大丈夫なのかよくわからないけど、臨也を信じると決めた。裏切られても、先に逝かれても、俺が一番信じているのは臨也だけだ。
「ありがとう」
臨也はそう言って消えた。
「…ばか」
次会えるのは、いつだろうか。見当も付かない。ただわかるのは、臨也とはしばらく会えないということだけで。

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多分死ネタだと思う。
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先日降った、雨のせいで湿っているアスファルトの上に、金髪で、明らかに喧嘩っ早い男がいた。
男の足元には、黒猫がすりすりと擦り寄っていた。やたらと痩せているその猫を、どうするか男は考えているようだ。
男は猫を抱きかかえることにした。男は以外にも可愛らしいものが大好きだった。
ひょい、と言う音がぴったりなほど簡単に猫を抱き上げることができた。見た目とは比べ物にならないくらい、猫は軽かった。
「腹減ってるか?」
男が尋ねると、猫はニャーと鳴いて、赤い瞳と男の金色の瞳が合うように目線を向けた。
「…猫用のミルク買わないとな…」
男は猫を抱きかかえたまま、近くにあるペットショップに向かった。

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猫臨也×静雄
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2010.10.24 19:11
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