たとえ歪んでいようとも




骨が折れる迄に抱きしめてしまいたい
肉が千切れる迄に噛み付いてしまいたい

君を見ていると
どうしようもなくそんな衝動に駆られる。
だから君を抱くときには
自然と荒くなっちゃうのかな、






「いっ…つ、総司、噛むな…」

「好きなくせに」


噛み付いた場所から血が滲んだ。

やっぱり君の白い肌には
赤い血が良く映える



「っ、ぁ……」



その血を舐めとると、痛みによるものなのか快感によるものなのか
甘い声が漏れた。



「…今の君、すごくだらしない顔してるよ。こんなのが新選組三番組の組長なんて」

「…!嫌だ、それは……」



笑っちゃうね。
そう言って一くんの首に手を添える。






最近、首を絞めるのが好きだ。

白くて細いその首を、
ひどく魅力的に感じてしまって


一くんはあまり好きじゃないみたいだけど
きっとすぐに好きになる。

噛み付いた時だって、初めは嫌がったくせに



「今は大好きでしょ?」



首を絞める手に力を込めると
薄く開けた僕を見る一くんの瞳が恐怖に染まる。



「っ…っぁ……く」

「…脚、閉じないで」


閉じかけた脚を
腰にぐっと力を入れて開かせる。
その行為により首を絞められてるのにびくりと反応する身体は、僕を楽しませてくれるには十分で


「ど、して……」



どうして
一くんの口から弱々しく発せられた言葉に首を傾げる。


そんなのは、僕が聞きたい。
僕は嬉しいのに、君はそんなにも悲しそうな顔をして
なんだか腹が立つ。



「っげほ、…っは、はぁ」

「良かった?」


首を絞める手を離し、苦しげに呼吸をする一くんの紅く火照った頬を撫でると、ぐったりしたまま目線だけを僕に移す。



「一くんが、好き。誰にもあげたくない」



頬を撫でてた手を止めて肩を力任せに押し付ける。

痛そうな声と歪んだ顔
それさえも愛しく思う。



「痛くしてごめんね」



この後君はいつもみたいに
泣いて鳴いて僕によがって

気を失って目が覚めたあとは、また元の2人。









「あんたは、俺が…嫌いなんだろう」

「好きだよ」


君はいつも同じ質問をして
僕はいつもそう答えるけど、
疑いの目を向け信じてくれない。


「そんなのは、嘘だ…こんなことをして」

「好きだから」

「好きだから、君を傷つけたくなる」



歪んでいるな、そう言って僕の頬に手を添えた君の顔は
言葉に似合わず優しい表情で

心から、愛しいと思った。


だから次に身体を重ねるときは
もっともっと傷付けなくちゃ、僕の愛は伝わらないね。



「…総司?」



一くんは黙り込む僕の名前を呼ぶ。
君が好き。
歪でも、狂ってても
そんなのはどうでもいい

ただ単に君が好き。



「本当に、君が……」




殺したいくらいに好きだよ。










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漣さんの所のカウンタ1万で強奪!
無茶振りに素敵なssでお応え下さってありがとうございましたw
そのうちイメージ絵を描かせて戴きますね!




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