はーい、イケメン詐欺師仁王雅治くんじゃよ★プリッ


……え?何?登場がウザイって?知らんよ。今日は我らが立海大テニス部のアイドル丸井ブン太くんについて観察しちゃおう!ドンドンパフパフー!みたいなイベントらしいぜよ。うちの部長が言っとったけぇ
逆らわん方が身の為じゃのう。

とりあえず柳生に応援されたきに俺頑張る


朝。

登場シーンから観察しようと思ったら俺が遅刻した為机に突っ伏してるブンちゃんはっけーん。何しとるんあの子豚ちゃん


「ブンちゃーん?」
「おー、オハヨー白髪頭」
「え、何朝からこの人嫌じゃ」


AM:08:40

ブンちゃんが酷いから観察一時停止
柳生に助けを求めに行くぜよ


「かくかくしかじか…で、そういうわけなんじゃけど。俺B組戻りたくなか、ぐす」「仁王くんの気持ちも分かりますけど…一回丸井くんに聞いてみたらどうですか?」
ニコリ、柳生が眼鏡に手を掛けながら笑った。やっぱり俺のペアはお前さんだけぜよ柳生。テニス部にいれてマジ良かったー


イケメン詐欺師仁王雅治、B組に帰ります




そんで面倒やから省らせてくんしゃい。





昼。

「そんで、聞かなかったけど朝の不機嫌どーしたん?いや、本当は聞かなかったんじゃなくて聞けなかったんじゃけどネ。プリッ」

「………お前心の声が駄々漏れだぜ」
「全部ブンちゃんの気のせいじゃ」


椅子に腰掛け半突っ伏状態の子豚ちゃんの方に体を向ける頬杖をつきながらちょっぴり真面目になってみる


「んで、どうしたん」
「んおー、赤也がさー……」

ああ、またあのモジャワカメの事。いや9割方そんな事だろうと雅治センサーが言っとったからそうやと思ったけど



ダダダダダダダダダダダダダダダ


あれ、なんか変な音しない?


「俺の菓子食ったんだよ。最低だよなアイツ、しかも新作のチョコ」
「…ほぉ。」

正直どうでもええ。早よ部活行きたいのう。今日の晩飯なんじゃろー

「そんでな!アイツがああ言ったから俺がこう言ったんだよ、そしたら赤也のヤツうんたらかんならうんたらかんたry」

左へ受け流す〜じゃな。




バタァアアアアアン!!!




「丸井先輩!」
「……赤也」
「本当スンマセンっした!次はやんねーから許して!お願い!ねっ?ちゅーしてあげるから」
「………知らねー」
「お願い先輩、丸井先輩の事宇宙一愛してるから!」
「…………。」


ぎゅううううー

あーあーあーあー、何しとんコイツらイチャイチャイチャイチャしおって。何や暑いの。ああコイツらのせいか

もうダメじゃ、柳生。助けて
それと魔王…じゃない、幸村スマン。俺やっぱ観察日記とか書けん。コイツらムカつくし。真田の観察日記なら明日から毎日つけちゃるよ。やから許して









その後、すぐ仲直りしたらしくてブンちゃんはニッコニッコしとった。











愛すべき馬鹿よ!

…………もう、俺転校したいぜよ。



20110202
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