由無し言と懸想文
かたわれ月
花栞
屹度、貴方は知りますまい
あざれ唄
誰が為の君
なげきつつひとりぬるよのあくるまは
籐籠の舟
狐火の遠く、…光っている、あれは、
言問ふ
雷鳴遠方より来りて
藤色の御簾
心恋ふ
暁光、刃煌めかせ
畳の上で死ねないよ
階のをんな
桔梗の火
頬紅に毒
簪形見
ほとほと死にき 君かとおもひて





懸想文…ラブレター
心恋ふ(うらこう)…心の中で恋い慕う

歎きつつひとりぬる夜の明くる間はいかに久しきものとかは知る(百人一首 五三番)
(意訳)嘆きながらたったひとりで寝ている夜が明けるまでの時が、どれほど長いものか、貴方はご存じないのでしょうね。

帰りける人来きたれりと言ひしかばほとほと死にき君かとおもひて(万葉集)
(意訳)帰ってくる人が来ました、と人が言ったので、貴方ではないかと思うだけでほとんど死にそうになりました。(でも、貴方は帰って来なかった。)



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