プロポーズのひ | ナノ
(あにえく8話の後)
(短い)


夜急にやってきた出雲ちゃんは小さな電灯に赤くなった頬を照らされながら私の手をぎう、と握ってゆっくりと口を開いた。
「守ってほしくない、ううん、守ってもらわなくても大丈夫でも笑顔の私が大好きって言うならいつだって朴、あんたは私から離れないでよね…」
最後は恥ずかしさの余りかしぼんでいった言葉尻に微笑ましい気持ちを覚えながら言葉を返す。
「ふふふ、出雲ちゃん、それプロポーズみたい」
するとぼんっ、と音がでるくらい急激にさっきより赤くなる出雲ちゃんがとても可愛らしいなあ、と思う。
「ばばばばっ馬鹿!なにいってんの!」
「いいよ、毎朝味噌汁つくってあげる」
と微笑めばさっきより強く手を握られてどうしたのかな、と思って出雲ちゃんを見れば顔は臥せられていて垂れるさらりとした前髪が顔を隠していた。でも隙間から覗いている耳は真っ赤でやっぱり可愛らしいなあ、と思ったり。
「恥ずかしいこと言うんじゃないわよ、馬鹿」
「先に恥ずかしいこといったのは出雲ちゃんでしょー」
と言い返せばばっ、と熟れた林檎のような色をした顔をあげて、
あ、近い、睫毛長いなあ
うすぼんやりと光を受ける睫毛に眼をとられた瞬間唇に柔らかい干渉を受ける。本当に瞬間的で、でもその一瞬が頬の温度をぐうんと上げて空気がほんのり涼しく感じる程。恥ずかしさのあまり瞬きさえできずにいたら、やっぱり出雲ちゃんも微動だにせずにいて。
なんだか余計に恥ずかしかい、なんて少し思ったり、とか。




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あにえくの朴ちゃんと奥村兄弟の絡みと寝顔と出雲ちゃんとの会話が天使すぎて今日も元気ですキリッ


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