ルールはあかくなったらまけだよ | ナノ
(兄エク11話の後)
(とても短い)



「眉毛がかわいいってなんなのよ!!!まったく、私の魅力が全然わかってないんだからっ…!」

海から帰ってきてからその一連の出来事を並べ終わって、落ち着いたり怒ったりと世話しない出雲ちゃんに微笑みを象る。

「ふふふ、私はわかってるよ、出雲ちゃんが外見から中身までかわいいって」

ぶわ、と出雲ちゃんの頬を朱が染め上げて、ほらかわいい、と加えれば唇を尖らせてなんだか妙にこどもらしい稚拙な表情造りにますます愛おしさが芽生える。
こんな表情するのは、まだ、私の前だけなんだろうな。
すこしばかりの独占欲も混じったその思いに自分が少し恥ずかしくなる。(こんな好きにならせるなんて、さすが出雲ちゃん)
そんな思海に潜りはじめた時目の前の空気が震えて、思わず目を合わせればかわいらしい唇がことばを唱える。

「朴だってすっごいかわいいわよ、全部!笑ったりしたらそこらの奴なんて目じゃ無いくらいかわいいし、喋り方だってふわふわしててかわいいし、優しくて趣向とか個性的で面白いし、…それに、なんてったって私とずっと一緒に居てくれるんだから!」

こんなにストレートに投げてくるのなんて久しぶりで隠す暇もなく一気に体中の血液が沸き上がり温度をあげていく、ああ、もう、

「ありがとう、大好きだよ出雲ちゃん」
「ばっ、恥ずかしいわよ!というか真っ赤よ朴!大丈夫なの!?」
「出雲ちゃんだって真っ赤じゃない」

そうして二人で朱に朱を重ねて笑った。


朱の染めあいっこ!
(あーもう私の負けよ朴)(ええ、珍しいね出雲ちゃん)(たまには負けてあげないとね)


‐‐‐‐‐
うわあああこっぱずかしいうわあああ

うちの甘いのは出朴の担当です。
苦いののツケは×廉にまわってます。

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